キセキの光 (ページ3)

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２話「二人のキセキ」ページ3

私が通う帝光中学はバスケ部が強い。
特にキセキの世代と呼ばれる人たちが…。
紫原「あーレイちん。おはよー」
隣の席である紫原敦。彼もキセキの世代の一人だ。彼は普段お菓子をよく食べのんびりとした口調で喋る。私が彼にお菓子をあげたことで何故か懐かれた。
レイ「おはよ。課題今日提出だけどやった？」
昨日駄々を捏ねていた紫原に聞くと頷く
紫原「うん。やったよー。ちょーめんどくさかったけどねー」
レイ「偉いじゃん」
撫でてーと言うふうに腰をすこしかがめ頭を差し出してきた紫原の頭を撫でると周りにお花が飛んでるような雰囲気になる。これも私がつい撫でてしまったことから始まり、今じゃ何かするたびにねだられるようになったのだ。
紫原「俺レイちんに頭撫でてもらうの好きー、落ち着くし」
レイ「ありがとう」
もうおしまい。と頭から手を離すとえー、と言うのでお菓子をあげた。
紫原「レイちん」
読書していると隣から声をかけられ向く。すると口の中に何かが入る。
レイ「むぐっ…」
甘い、口の中でとける…チョコレートだとわかった。
紫原「あげるー」
レイ「ありがとう」
彼はこういうところがあるので気をつけなくてはいけない。
⁇「レイっちー！！紫原っちもおはようっス！」
うるさい奴が一人、やってくる。
彼も今年からキセキの世代となった黄瀬涼太。さすがモデルというだけあって顔は整ってある。
彼には自分に興味ない女の子が珍しいということで気に入られた…らしい。
紫原「…」
レイ「おはよう」
隣の紫原は食べるのに夢中らしい。
黄瀬「紫原っちは無視っスか！？」
とキャンキャン吠えていたが私は読書に集中し、紫原は食べることに集中し、吠える犬()を無視した。