１４話「おは朝占い」 ページ15
レイ「あれ？緑間くんも国語受けたの?」
隣に誰か座ったので誰だろうとそちらに向けば
緑色の髪、眼鏡に手のテーピング…この特徴に当てはまる人はこの人しかいない。
緑間「あぁ、レイか。前のテストで国語が一番悪かったのだよ」
レイ「へぇ漢字？文章問題？」
緑間「連体詞なのだよ」
前回のテストは連体詞や副詞、名詞が沢山出た気がする…。
レイ「あー連体詞か…確かにそこでつまずく人多いよね」
緑間「レイも国語が悪かったから来たのか?」
レイ「逆だよ、国語が良かったから更に伸ばそうと思って。悪かったのは社会だけど暗記だから家でもできるでしょ？読解とか文章問題が出た時どう答えればいいか、とかは聞かないと分からないしね」
緑間「なるほど。人事を尽くすのはいいことなのだよ」
レイ「…ところで机に置いてあるそれは？」
緑間くんが座っている机に白い絵の具がある。
私が来た時にはなかった。緑間くんから来てあったから緑間くんのものだろう。
緑間「おは朝占いのラッキーアイテムなのだよ」
成程。ってか緑間くんっておは朝見るんだ…
両親が見てるから私も見てるんだよねー
レイ「緑間くんって蟹座？」
緑間「！？何故分かったのだよ」
レイ「お母さんが蟹座だから」
レイ「ウチの家族もおは朝占い信じてるんだ」
緑間「そうなのか…レイは何座だ？」
レイ「私は水瓶座。ラッキーアイテムは学校の制服。簡単に手に入るやつでよかった…おは朝のラッキーアイテムがない日は散々な目にあうしね…」
緑間「あぁ…おは朝占いは侮れないのだよ」
二人でおは朝占いについて語った。
ーーーーー
分かりやすい解説。
やはり放課後SPというのはいいものだ。
緑間「送っていこう」
思ったよりも国語の放課後SPが早く終わり国語を受けた人たちは早く帰れることになる。
校門でればさよならだと思っていたがどうやら緑間くんは送ってくれるつもりらしい。
レイ「え、いいよ…迷惑だし」
緑間「…女一人は危ないのだよ」
レイ「…よろしく」
意外と緑間くんと気が合うかも…と思った。おは朝占いや冷たいおしるこがおいしい、など共感できることがたくさんで、つい話し込んでしまう。
レイ「あ、ここ。私の家。送ってくれてありがとう」
緑間「あぁ」
玄関のドアに手をかけて振り返り緑間くんの顔を見る。
レイ「今度のテスト。いい点数取れるよ緑間くんなら。だっていっぱい努力してるもんね」
緑間「！…当たり前なのだよ//」
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作者名：ひとかけら | 作成日時：2023年7月16日 12時
