10話「二人になれない」 ページ11
黄瀬「レイっち!ここがバスケ部が使う体育館っスよ!!」
うん。知ってる。来たことあるしね。
でも、一応お礼を言っておく。
…あれ?黄瀬くんが勝手についてきただけだよね?なんで私がお礼を言わないといけないんだ?
レイ「…お座り」
黄瀬「なんでっスかー!」
うん。やっぱり犬だ。
ちゃんと座ったしね…でも体育館の床とは言えど座るのは疲れるだろうし…
黒子「黄瀬くん。なんで座ってるんですか?早く着替えて来てください」
黄瀬「うわっ!?黒子っちいつからいたんスか!?」
大袈裟だと言えるほど肩をビクっと揺らし立ち上がった黄瀬。
黒子「ずっと前からいました。早く着替えてきやがれください(レイさんと二人きりになりたいので黄瀬くんは邪魔です)」
黄瀬「酷いっス!!うぅ、レイっち着替えてくるっス」
レイ「あ、うん」
なんで言う必要があったのだろうか。
黄瀬は嘘泣きなのか半泣き状態で更衣室へと向かっていった。
黒子「見学にきたんですよね?」
レイ「うん」
黒子「そこに椅子があるので((」
誰かの声と走ってくる音によって黒子の言葉はかき消される。
さつき「レイちゃーん!!!!」
レイ「ぐっ…桃井さん…」
もの凄い勢いで抱きついてきたのは桃井だった
さつき「ムゥ桃井さんじゃなくて、さつきって呼んで!」
レイ「さ、さつきちゃん…//」
あまり下の名前で呼ぶとかはしたことがないので恥ずかしい…
さつき(照れてる!?可愛い!!!)
黒子「…」
さつき(!!?て、テツくん!?気づかなかった)
レイ「あ、黒子くん、なんて言おうとしたの?」
黒子「…そこに椅子があるので座って見学してください」
なんか不機嫌?
黒子(せっかくレイさんと二人きりになれたと思ったのに…)
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作者名:ひとかけら | 作成日時:2023年7月16日 12時