キセキの光 (ページ2)

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１話「つまらない」ページ2

サッカー、バレー、卓球、陸上…そしてバスケ。
日本でも外国でも人気なスポーツは
大会を開いたりして一位を決めている。
レイ「つまらない…」
私の特技である結果が分かるというのは非常に不便だ。なんせ今見てるバレーの試合も手に取るように結果がわかってつまらない。
レイ(どうせ〇〇チームの△△さんが最後にフローターサーブ打って逆転勝利…)
実況者《…ここで決まりました！！△△選手のフローターサーブ！見事、逆転勝利です！》
レイ(ほらやっぱり)
小さい頃から私は未来が視えるようにテストの結果や試合の結果、告白の結果や適当にやったあとの結果に努力したあとの結果など、全ての結果がわかってしまう。
つまらない
模範通りの結果に飽き飽きする。
コロコロ
足元にバスケットボールが転がってきた。
わたしはベンチから降りてバスケットボールを持ち転がった方へと顔を向ける。
青峰「わりっ、それ俺のだわ」
青い髪。地毛なのかな。
レイ「はい」
ボールをバスケなりのパスで返すとすこし驚いた顔をしつつ礼を言ってバスケコートへと戻って行った。彼を見ると赤や緑、黄にピンク…カラフルな色が集まっている。
レイ(バスケ選手か…)
彼らがやっているバスケを見るに身体能力だ長けていてちゃんと武器も持っていてかなり強い。
でも、ただそれだけ。
私からすれば何をするかも分かってる。結果が分かるって言うことはつまりそういうこと。
レイ(何も聞こえない壊れたオルゴールみたい…)
ゆっくりスローモーションに見える彼らの動き。
ボールを突く音もシュートが入る音も
彼らが指示を出したり喜ぶ声も聞こえない……静かだ。色がついてないみたい。
レイ(つまらない)
見てる時間が無駄に感じられる。
彼らは強いし、ちゃんとバスケを楽しんでる。
ただそれだけ。
レイ「はぁ…」
⁇「…」
このため息を聴かれていたことを私は知らずに
家へと帰っていった。