命令4 ページ13
命令4
【虻川直也が宮崎絵美を殺せ】
___________________________________
「虻川直也が宮崎絵美を殺せ…？！」
私は急いでアブと絵美の顔をみた。
絵美は泣き崩れていて、
一方アブはニコニコしていた。
「嫌ぁ！なんで私なの？！」
「絵美っ…落ち着いて！」
「落ち着ける訳ないでしょ？！もし里美が王様に殺されてるんだったら私はどっちをとっても殺されるのよ？！」
ヒステリックになっている絵美を美奈子が慰めていた。
「うーんそうだよねぇ…宮崎さんが死ななかったら俺が死んじゃうんだよねぇ…」
アブは絵美の方を見てニヤリと笑う。そしてゆっくりと、絵美の首に手を掛けた。
「し、死にたくなぃ…」
「じゃあ宮崎さんには死んでもらわないと…ね？」
その時のアブの目は獲物をじわじわと死にいかせる蛇のようだった。
「やめ…」
私が叫ぼうとする瞬間にアブの身体はそこにいなかった。
否、アブは突き飛ばされていた。
「おい、アブ。冗談にも程がある」
「…へへっ、セピアさん。そっちこそ冗談にも程があるよ」
セピアが止めに入ってよかった。さっきのアブは…本気の目だった。
「嫌…いやいやいや！！！」
絵美は荷物も持たずに教室を出て行ってしまった。
最初に口を開いたのはセピアだった。
「アブ。本気で殺るのか…？」
「俺は…死にたくない」
そういってアブも教室から出て行ってしまった。
担任が帰ってきたのは二人が出て行ったすぐ後のことだった。
そして今日は午前中授業になり、外には一歩も出ないように、下校は二人以上で帰れ、ということだった。
王様ゲームが始まってから、少しずつみんなが狂っていく。
___________________________________
明けましておめでとうございます。
今年もこの作品をよろしくお願いします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こすも(プロフ) - しょーがないよね。委員長だもの みつを ハッ！私は一体何を...！？ (2016年11月27日 16時) (
レス) id: cf7bb88394 (このIDを非表示/違反報告)
キリ - 面白かったｗｗ (2016年9月3日 7時) (レス) id: bee4d883af (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）(プロフ) - 七星さん» そうですか…それなら良かったです(^_^;) (2016年4月1日 11時) (レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - ご、誤解?!そんなのしてないですよ?! (2016年4月1日 9時) (レス) id: 7774045783 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）(プロフ) - 七星さん» あくまでも、参考に、なので、原作の金沢信明さんとは、全く関係がありません。誤解させてしまい、申し訳ありません (2016年4月1日 9時) (レス) id: f4965b3329 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
