104 ページ7
ずっと欲しかった本をもう一冊手に入れることが出来た。
この本が大好きだ。
俺を救ってくれる一冊だ。
『…ありがとうございます』
店員さんにお礼を言って、先に店の外に出ていたらっだぁさんのもとへと走る。
「買えた？」
『買えました！』
良かったね、と笑ってくれるらっだぁさんが好きだ。
『この後どうしますか？』
「んー、、もう4時前だもんね。…5時半にお店予約してあるんだけど、時間大丈夫？」
『大丈夫です』
ご飯予約してくれてるとか最高じゃないか。
俺なんてらっだぁさんと居れたらいいとか思ってたから、たまに行くお店に行こうかなとか思ってた。予約せずにしておいたの正解だったかも。
「じゃあさ、服屋さん行かない？」
『いいですよ』
2人で横に並び、道を歩く。
今日も沢山の人で賑わっている。
「…___さんの服、いいね」
『へっ！？』
思わず変な声が出てしまった。
好きな人にそう言われ、耳がどんどん熱くなるのが分かる。
自分は今、照れている。
「ぇ、、、照れてる…？」
『……』
思わず顔を背けてしまった。『違う』、と言った方が良かったのかもしれない。
「…ふふw…可愛い…」
こっちを見て笑ってくるらっだぁさんも、好きだ。
『…ここ、ですか？』
「うん。ここの服屋好きなんだ。」
『へぇ…』
オシャレな店だ。
「Aさん、これどう？」
『おぉ！いいんじゃないですか？』
Aさん、とたまに呼んでくるらっだぁさんも可愛げあって好きだ。
『…んぇ？』
「…___さん、これ似合いそう」
『買います』
「え！？」
らっだぁさんが俺の体にぽん、と服を合わせてきた。くすんだ紺色の服だ。ワンポイント入っている服。いいな。
らっだぁさんもオススメしてくれてるし、買おう。
「ほんとに買うんだ…」
『勿論』
少し恥ずかしそうならっだぁさん。
声のトーンは変わらないのに顔はわかりやすい。
『…お揃い…かぁ…』
さっき2人で買ったキーホルダー。
服もお揃いに出来たらな、なんて妄想をしてしまう。
「…お揃いにする？」
『え』
「…いや、俺がしたいだけだわ…ごめん…」
『…お揃いしませんか』
「マジ？」
頷くと、嬉しそうにして「じゃあ服見に行こう」と言うらっだぁさん。
「これどう？これどう！？」
『落ち着いてくださいw…それサイズ大丈夫ですか？w』
「…む…」
『ゆっくり探しましょw』
「…何個ぐらいお揃い買う？」
『…何着でも』
「…んふふw」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜鷹紫苑(プロフ) - 花束と線香。ってそういうことっすか！？気になる！！どちらも見ますね！それと面白いです！話の展開が凄すぎてヤバいです！応援してます！ (2月3日 22時) (
レス) @page29 id: 27c195db9d (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - ISIDA_DERさん» 遅れてしまってすみません。分かり易い回答ありがとうございます！ (1月27日 10時) (レス) @page12 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
ISIDA_DER(プロフ) - かとを74さん» 質問ありがとうございます。少しネタバレになりますが、本作品では『青井らだお(らっだぁ)』さんがメインのストーリーでした。次作品では『レダー ヨージロー』さんがメインとなる予定です。詳細につきましては、【花束と線香。】の ※setting をご確認くださいませ。 (1月26日 21時) (レス) id: 21484075af (このIDを非表示/違反報告)
かとを74(プロフ) - 質問いいですか？゛連載゛開始予定とはなんですか (1月26日 20時) (レス) @page9 id: e7ab028975 (このIDを非表示/違反報告)
ISIDA_DER(プロフ) - 無事事が落ち着きました。皆様のコメント読ませて頂きました。様々な声が上がっておりますが、こちらは何の問題も御座いません。再び更新を致します。どうぞ今後ともよろしくお願い致します。 (1月17日 15時) (レス) id: 21484075af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ISIDA_DER | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2023年12月23日 0時
