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今日は仕事の引き継ぎが上手くいかなくてなかなか帰れなかった

家の最寄りに着く頃にはもう真っ暗で
電車を降りてすぐに折り畳みの白杖を出して改札を出た

何時になるか分からないからと仕事の合間に想の迎えを断った日だった


今日は冷えるなぁ
やっぱ想に迎え頼めばよかった
今日の晩御飯なんだろ

いつもと同じなんでもないことを考えて家路についた




湊斗「なんで無視するの?佐倉さん!」



まさかこんな所で再会するなんて思ってなかった



『なんで…』





泣きながら帰った

彼に酷いことを言ってしまった

でも彼は

"君の涙を全部俺が拭おうって思ってたのに"

って素敵な言葉をくれた

僕なら泣かせないって言わないところが大好きだった



家に着いて玄関を開けたら想が走ってきた

なかなか帰ってこなかった私を心配したのだろう

想[迎えに行こうかって連絡しただろ]

って怒ってた

でも私の顔を見て一気に心配そうな顔になった

想[どうしたの]

想に抱きついて泣いてしまった

また想はただ私の背中を撫で続けてくれた


『湊斗に会っちゃった』

『私酷いこと言っちゃった』

泣きながら呟いた

想には届かない

でも分かってくれてるんだきっと

私たち双子だから





落ち着いた頃にはお腹がとっても空いていて

2人のお腹がなる音でご飯を食べた

お風呂を済ませてあとは寝るだけ



[今日湊斗に会った]

ベットの上で想に伝えた

[私酷いこと言っちゃった]

想は何も言わなかった

[どうすればいいかな]

想[謝りたい?]

[落ち着いて話がしたい]

想[無理しなくていい。ゆっくりでいいんだよ。]

[無理してないよ]


想はじっと私の目を見たあと頷いた


想[連絡先を送るよ。同じ日、俺も青羽に会ってイヤホン返してくる]

[ありがとう。]

想[うん。終わったら落ち合おう。またあのカフェに行こう。]


"何かあっても俺が助けに行く"


想の気遣いがいつも心地いい。


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いちご(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年10月22日 10時) (レス) @page20 id: e02ec1dba7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりな | 作成日時:2022年10月17日 20時

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