〃 ページ33
城の中を進む中
ずっとトンさんの手を握っていた
きっと内心はすごく眠いのか
手が子供のように暖かかった
部屋に着き
トンさんに入ってもいいか
という意味で目を合わせれば
いつもの柔らかな目が
鋭い目付きに変わっていて
無言で見つめ返してきた
無言を肯定と見なし
トンさんの部屋に入る
いつもトンさんが寝ているであろう
深い赤色を基調としたベッドに
連れていくと
ベッドに腰をかけたトンさんは
また無言で私を見上げた
『どうかされましたか？』
tn「一緒に寝ぇへんか」
『いいですけど……トンさんが寝たら私は仕事に戻りますからね』
私が了承すれば
目を見開いて凝視するトンさん
私はなにかおかしかっただろうか…
tn「ほ……んまに？ええん？」
『構いませんよ』
するとトンさんの両手が
私の両手をそっと包んだ
トンさんの表情は
相変わらず目付きは悪いものの
頬が紅潮している
そのまま少しして
小さく頷いたトンさんは
私を引き寄せて
大きな腕の中に閉じ込めた
普段のトンさんなら考えられない行動
これがやっぱり疲れってものなのかもしれない
私の首元に顔を埋めている
tn「……Aもちゃんと温かいなぁ」
『生きてますからね』
温かいというのは生きている証
トンさんは私は冷たいと思っていたのか
不老不死だから？
『トンさんも温かいですね』
tn「そりゃ生きてるからなぁ……うん……生きとるから…」
私の首元から顔を離し
トンさんの赤い目が私を写した
私の髪と目、それと同じ赤色なのに
トンさんの目は少し違う気がした
tn「やっぱりAの目は綺麗やな……」
私の方へ手を伸ばし、瞼の上を撫でた
ゆっくり、柔らかく
私が目を開くと
トントンさんはもう一度抱きしめて
そのまま横になった
もう眠気の限界だったらしく
私を力強く抱きしめたまま
眠りについてしまった
……流石に大人の男性の力には勝てない
抜け出そうにも抜け出せない
無理やりやってしまったら
ぐっすりと眠っているトンさんが
起きてしまうだろう
…しょうがないか
私もそのまま眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
トントンさん9周年
…遅れました
すいません！！
楽しんでいただけたら幸いです
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霧がかり - 突然すいません。目次のページの説明文のところ能力者だと思われます (2020年4月17日 16時) (
レス) id: 9462559efa (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - アルバートさん» 銃系統のロマンが……カッコイイ？ウホッ←……頑張りやす！！ (2020年3月8日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - え!?銃詳しいの!?かっこいぃぃぃぃ!!!!!AK47の�儀芯瓦戮討澆燭蕕瓩辰気�っこええやん!!ってなった。(最初のかっこいぃぃぃぃは斬さんのことですよ)こっちの小説も更新頑張って!! (2020年3月8日 17時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - しおりんさん» はい！！全力で頑張ります(￣^￣ゞ (2020年1月24日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 斬さん» 頑張ってください！小説もテストも(*^-^) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 | 作成日時：2020年1月20日 23時
