友達の好きな人は【まふまふ】 (ページ10)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:3,909 hit

９話ページ10

____

「ずっとずっとまふくんが好きだった。私の初恋はまふくんでした」

「今まで隠しててごめんね。
私のぶんまで幸せになって、
芽依のこと傷つけたら許さないよ。」

「急にごめんね」

そう言って立ち去る

まふくんはびっくりしすぎてフリーズしてて

止められることはなかった

少しだけでも止められたかったな、なんて

＊＊

人気のいないところに来て、うずくまる

涙が止まらなくて

せっかくの服が台無しだ

ただひたすら声を抑えて泣いていると

優しく頭を撫でられる

どこか懐かしいこの撫で方は

「そ、らる…？」

そ「ん、泣いていいよ。Aは今までよく我慢した。ちゃんと自分の気持ち伝えられた。頑張ったな」

「う、うわぁぁんっ」

私はそらるの胸に飛び込んで号泣した

同じようなことをした記憶があるけど

そんなの今は関係ない

そらるにしがみつきながらただひたすら泣いていた

しばらくしてから落ち着いて、沈黙が続く

それを破ったのはそらるで

そ「こんなときに言うのは違うかもしれないけどさ

俺、ずっとAのことが好きだよ」

「へ…」

そ「ずっと近くでAのこと見てて、いつのまにか好きになってた
まふのこと吹っ切れたし、俺がAのこと幸せにしたいんだけど」

そ「俺じゃだめかな」

「ありがとう、私は

______ 」