私の人生、∞の記憶 (ページ8)

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大倉side

大「婚約も解消する。夏美とずっといたい、今度こそ離れたくない！俺のそばにいてくれ」

「…無理だよ。梨花さんを幸せにできるのは誰なの？春流だよ、春流しかいないんだよ。私なんか、もう一生車椅子生活で、負担しかかけない。」

大「そんなのどうって事ない！梨花だって…俺よりいい人がたくさんいる」

「バカな事言わないでよ！春流以上の人なんていないよ…。お願い。私からの最後のお願い。
……梨花さんと、幸せになって。」

大「夏…美……。」

「…さようなら」

梨花より夏美といたい春流。

春流が幸せな道は梨花といる事と思っている夏美。

お互い好き同士だからこそすれ違う。

大「…最後のさ、さようならって言うとこでちょっと笑うのが切ない」

「あ、ほんま？よかった～狙い通り」

大「ドラマ、もうちょいで終わるね。ほんま切ないドラマやった」

「でも、最後はハッピーエンドでしょ？」

大「それと俺たちのキスシーンも。」

「はっず。」

そう。もう少しでキスシーンが来る。

はっずい……。

でも、役やし！大丈夫！！

あんまり考えんといこう。

そして、ラストシーン。

春流と夏美がこれからずっと2人でいることを誓う。

「ほんとに…バカじゃないの」

大「俺バカなんだよ。夏美じゃなきゃダメ。」

「いっぱい、いっぱいいっぱい迷惑かけるよ？」

大「大丈夫だよ、そんなの」

「もう…離せないよ……？」

大「俺が離さないよ。」

「うぅ…グスッ、もう一つ最後の、お願い……」

大「…俺からもお願い。」

『ずっと一緒にいてください。』

監「カットーー！！」

うぅぅぅわぁぁぁぁぁぁ恥ずかしいぃぃ！

Aとのラストのキスシーンは、

思ったより甘くて。

こっちも泣きそうだった。

でも、カットがかかった瞬間我に戻って。

恥ずかし過ぎる…早く離れよっ……て…

大「ちょ、何！？なんで離してくれへんの？」

「涙が止まらへんんんん感動しすぎてガチ泣きぃぃぃ」

大「入り込み過ぎやわ！！ほらほら、チェック行くぞー」

泣いてるAを小脇に抱えて監督の元へ。

そのままクランクアップ！！

「たつ！3ヶ月間ありがとうね！！これからもよろしく！」

大「おん、Aとのドラマも楽しかったわ、また機会があったら。」

その日は打ち上げをして帰った。

後日最終回を観たメンバー達全員、

「めっちゃよかった！」と口を揃えて言ってくれて、

2人で喜んだ。

【残り4年】