私の人生、∞の記憶 (ページ34)

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記者会見終わりページ34

大倉side

Aの記者会見は堂々としていて、

ほんまにコイツ最年少かよ…と感心した。

……でも顔色がどんどん悪くなってる気がする。

A大丈夫なんかな。

記者会見が無事に終わり、

始めと同じでヤスに支えられて退場するA

1番端にいた俺が最後に退場して、

ガヤガヤとした会場を裏から見ていると、

安「A！！？？」

と叫ぶヤスの声。

後ろを振り返ると、

ヤスの胸の中にもたれかかってるA

その姿を見てメンバーみんなヒヤッとして、

直ぐに駆け寄った。

大「ちょ、どうしたん！？」

そう言うと、

Aはゆっくり目を開けて、

「ごめん……貧血かなぁ…wクラクラする」

またヘラヘラする。

しんどい時笑うなって言うてんのに。

すぐに看護師さんが寄ってきて、

瞼の下の色を見たり、脈を測ったり、

テキパキ動いていた。

看「大倉さん、小鳥遊さんを楽屋に連れて行って寝かせてあげてください。マネさんは直ぐに車を動かせる準備をお願いします。」

大「は、はい！」

急な指名でビックリしながら、

ヤスの手からAを受け取ると、

「ごめんなぁ」

と俺の胸に頭を擦り寄せて、

悔しそうな顔をする。

村「お前がそんな顔する必要ないで。」

側にいた村上君がグシャグシャとAの頭を撫でた。

…ええとこ取られた。

腕の中でハァハァと苦しそうに呼吸するAを

早足で楽屋へ連れて行き、ソファに寝かせると、

『ありがとう』と言う気力もないのか、

目だけを開けて、ニコッと笑った。

その後はバタバタとしていた。

酸素マスクを付けて、

看「少しチクっとしますよー」

と鉄剤注射を打たれたり、

その間もずっとAはグッタリとして、

寝ているのか、起きているのかも分からんかった。

車が用意できたら、

また車までAを運んだ。

その時は目を開けることもしなかった。

7人で遠ざかっていく車を見ながら、

心配と不安だけが募っていった。

次の日に皆んなでお見舞いに行くと、

「昨日はごめんなぁ～、ありがとう」

とピースして『今は大丈夫やで』と笑う。

こういう事がこれから度々続くんかな？と

心配になったけど、

その度に俺たちが支えればええか。

不安と同時に覚悟も抱けた。

これからまた頑張っていこうな。

【残り11ヶ月】