私の人生、∞の記憶 (ページ33)

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司「お待たせ致しました。只今より、関ジャニ∞小鳥遊A様による記者会見を始めさせていただきます。」

そう司会の人が言ってくれた後、

私は章ちゃんに手を取ってもらい、

会場へと足を踏み出した。

その瞬間、

チカチカ光るフラッシュが眩しくて、

一瞬頭がクラっとした。

自分の椅子の前まで行き、

5秒ほどお辞儀をして、

早々と席に座らせてもらった。

メンバー全員が座ったのを確認して、

口を開いた。

「本日は、お忙しい中お集まり頂きありがとうございます。えーと、今日は私の芸能界復帰の会見となります。よろしくお願い致します。」

会釈をするとカシャカシャと一斉にシャッター音が鳴った。

記「復帰ということは病気は治ったということでよろしいんでしょうか！」

凄い勢いで聞く記者さん。

「単刀直入に言ってしまいますと、病気は治ってません。皆さんも知っている通り、私は乳癌になりました。そして、発見した頃にはステージ4でした。この1年抗がん剤治療を行ってきましたが、一向に良くならず、お医者様から余命宣告を受けました」

そう言った瞬間、会場がワッと騒めいた。

うん、まぁ、そうよなぁw

メンバーも心配そうに私の方を見とる。

心配せえへんでも大丈夫やで。

「…ですので！延命治療に変更し、今は緩和ケアの病棟に移りました。
そこで、皆様にお伝えしておきたいんですが、私が治すのを諦めたとか、死ぬのを待つだけなのを選んだとか思って欲しくないんです。私は楽しい人生を歩みたい。病院にずっと1人で居るのは寂しかったんです。
お仕事を小さい頃からずっとしてきて、私にはそれがお似合いだし、メンバーと仕事をしている時が1番楽しい事を知りました！
だから、残された時間は自分がしたい事をして、楽しく！笑顔で！！生きていきたいと思ったからこの選択をしたんです。
なので、これから少しずつお仕事をしていきたいと思います。こんな姿で、もうアイドルとして認めてもらえないかもしれへんけど、応援していただければ嬉しいです。お願い致します……！」

私が立ち上がり、深くお辞儀をすると、

またシャッター音が鳴り響くのと同時に、

拍手もチラホラ聞こえた。

その後はこれからどう活動していくかを少し話して、

また章ちゃんに支えられ退場した。

司「これにて、関ジャニ∞小鳥遊Aさんによる、記者会見を終了させて頂きます。」

私の記者会見が終わった。