私の人生、∞の記憶 (ページ18)

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凄く怖いんよ。ページ18

村「この後どうするん？」

「すぐ東京帰るよ。明日朝一で入院やから…」

泣き止んで、皆んなとしばらくいろいろ話しあって、22時過ぎくらい。

安「え、新幹線で帰るん？」

「いや、体調悪いから新幹線はキツイかなぁ。マネージャーに車出してもらおうと思ってる」

そう苦笑いで言うと、

横「俺車で来たから送ってやろうか？」

って長男の裕ちゃんが言った。

え、なんで車で来てるの……w

渋「ヨコ…ライブの時なのに車で来たん」

横「せやから、最近のパーキングエリアって楽しいんやって」

ふふwなにそれwww

ライブの時くらい新幹線とかでええやんw

「じゃあ裕ちゃんに送ってもらおうかな、事故らんといてやー？」

横「俺が事故るわけないやろ！w
よっしゃ、じゃあすぐ行こか。遅くなったらしんどいやろ？」

「運転する裕ちゃんがね。w」

笑いながら着替えて支度をした。

横「よし。じゃあ行こか。じゃあまたなぁ」

「お疲れ様！またねー！」

笑顔でそう言うと、

皆んな『気をつけてなー！』って言って送ってくれた。

もうほんま……好きやわ、このメンバー。

裕ちゃんの車に乗り込むと、

横「寒くないかー？」

「うん、大丈夫やで。でも毛布借りるね」

横「おん」

それだけ話して、車を出してくれた。

助手席でシートを倒して窓の外の夜景を眺める。

……沈黙。

高速に乗ったくらいで、

沈黙を破ったのは裕ちゃんやった。

横「寝た？」

「寝てないで～。」

横「そか。……A今どういう気持ちなん」

急やなあって思いながらも、

ん～？と考える。

「1番は後悔やで。忙しかったのを理由に病院行かへんかったから、もう取り返しつかんとこまでいってもうた。
2番目は、ごめんねって気持ち。今までも沢山迷惑かけてきたのにまた迷惑かける。」

裕ちゃんはふーんって聞いてる。

「3日前に癌やって分かった時、家でいっぱい泣いてん。どうしたらええかわからんかった。
死ぬなんて嫌やー！ってただ泣いた。
でも、もう癌やって事受け止めてるんよ。しょうがない。頑張ろ～って。」

まだ裕ちゃんはふーんって感じで聞いてる。

「でもな……やっぱり怖いねん。」

そう言うと、

私の手が震えていたのに気づいたのか手を握って、

手の甲にチュッとキスをした。

横「…もう寝や。」

「…………きっしょw」

車の振動と握った手の暖かさが心地よくて、

久しぶりに眠れた。

【残り2年】