第42話 ページ10
ナオミちゃんと春野さんは、森の中を走っています。
ナオミサイド
「列車……!あれですわ!」
あれですね、兄様が言っていた列車は
「春野さん、もう一寸です!」
「判ったわ」
森を後一寸で、抜けますわ
「きゃっ!」
え?
「春野さん!」
木々が、ざわめいている……?違う!動いているんだわ!
ガ!
「!」
しまった‼
ドッドッドッ
ボーーオーー!
列車が……!
ナオミサイド終了
潤一郎サイド
「よし、業務終了。地元警察が、来る前に撤収だ」
「くっ……」
完全に捕まッた……これじゃ『細雪』で、姿を消しても意味が無い!……そうだ!Aさんに教わった、あの方法ならいけるかも
「妹さん、借りてくよ」
借り、てく?
「ナオミを……如何する気だ」
「担当じゃないから何とも。まあ、監謹か拷問か……」
「!そんな事が、許されると思って居るのか!」
「これが仕事だよ。君達みたいな道徳家(モラリスト)には、理解できないかな?」
「………道徳(モラル)?」
モラル……か。丁度良い、運転手さんには悪いけど、利用させて貰おう
「確かに、探偵社には道徳観が在る。でも、ボクにとってナオミは……違うンだ」
これは、Aさんや敦君達にも言えること
「道徳とか悪、モラルやエゴ。そう云うのより、次元が上で、較べられない」
較べちゃいけないンだ。そうだ――――
「喩えるなら、誰も、神を何かと較べたりしない。そうだろ?」
運転手さん、済みません
ゴオオオオオ!
「まさか……運転手には、こちらが道に見えているのか⁉」
だからボクは――――
「それが、ナオミの為なら、ボクは喜んで世界を焼く」
そして、Aさん、敦君、ルーシーさん、鏡花ちゃん、久作君、龍さん、銀さん、先生やエリスちゃんの為になるなら、ボクは喜んで、世界を壊すだろう
トラックは、凄い音を立てて、組合の二人にぶつかった。ボクと国木田さんは投げ出された
運転手さんには、本当に悪いことをしてしまったな
投げ出されたと同時に、ナニかが切れる音が微かに聞こえたンだ
潤一郎サイド終了
ナオミサイド
木の根が急に動くことを止め、私達は解放されました
「!」
「樹の動きが……止まった?」
此は、チャンスですわ。今のうちに、列車に乗らなければ
「春野さん!」
私達は、動き始めた列車に向かって走りました。列車は追い付ける速度だったので、最後尾の手摺に捕まる事が出来ました。
「春野さん!手を!」
私は春野さんに手を伸ばし
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香蓮(プロフ) - 赤雲蒼雲さん» 有難うございます。楽しみに待っていてください。番外編は番外編12でやったような会議噺にしようかなと考えているところです。更新、がんばります。これからも宜しくお願いします。 (2017年8月15日 7時) (レス) id: a40c5124fc (このIDを非表示/違反報告)
赤雲蒼雲 - 番外編楽しみです!本編もwwおもしろかったです!国木田くん安定のいじられキャラw更新頑張ってください! (2017年8月15日 3時) (レス) id: abb24e1b5d (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 洋下さん» 有難うございます。太宰さんと夢主君の今後の展開を楽しみにしていてください。体調に気をつけて、更新を頑張ってやっていきます。これかれらも、宜しくお願いします。 (2017年8月6日 18時) (レス) id: cb0fdc3f78 (このIDを非表示/違反報告)
洋下 - 太宰さんと夢主君がいい関係で……頑張ってこの抗争を終わらせて一緒に住めると良いね!太宰さん!!これにもう全員格好いいのと可愛いのが混じってて好きです!舞い乍更新楽しみにしてます!お体に御気おつけて! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 07bc465eb0 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 赤雲蒼雲さん» 有難うございます。これからも、頑張っていきますので楽しみにしていてください。夢主君は最近、可愛いと言われていたので、かっこいいと言って貰えて嬉しいです。 (2017年8月2日 17時) (レス) id: cb0fdc3f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香蓮 | 作者ホームページ:http://霧屋蘭斗、霧屋2016
作成日時:2017年5月22日 21時