第44話参 ページ25
小娘は、怪訝そうに云った。好い、手土産になるが――――
「…そうね、今すぐに貴女を斬り殺して、首領に今の話を、報告しに行くべきかしら」
私と鏡花は、同時に夜叉を出した。すると、小娘は身構えた
「と、云いたいが、太宰にそれは禁じられておるしの」
「太宰さんは貴女達に何をしたの?」
「……」
「それは……」
鏡花は顔を少し伏せ、黙り込んだ。つまらぬし……そうじゃ、小娘をからかってやろう
「とても云えぬ(*´∀`*)ポッ」
「(///∇///)」
「⁉」
顔色を変えるなんぞ、簡単に出来るわ。これでも、暗殺やら潜入やら色々、やったからのぅ
「何しろ、もう奴の言葉には、二度と逆らえぬ体にされてしもうたからのう……」
「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
おお、小娘が戸惑っておる。「逆らえぬ」は、あながち間違えではないからのぅ。ちっ、私の可愛いAの写真で、手を打つことになるとは…………悔しいのう!
「冗談よ」
鏡花がネタばらしをした。すると、小娘は転びかけた
「取引しただけじゃ」
「!」
「私の愛し子らを守る為ならば、私らは大人しく待つ。との」
「取引……?」
嗚呼、あの事も云っておかぬと
「後ね、この戦争で桔梗はじき、大勢を殺すわ」
鏡花が言うと、小娘は驚きで目を見開いた。まるで、信じられんと言う感じじゃの
「そうなれば、彼女が望んでいる「陽の当たる世界」では、生きられない」
私は、鏡花の頭を撫でた。鏡花自身も辛いじゃろうに
「姐さん…?」
「私が…嘗てそうじゃった。童、あの子が信頼しているのはお主じゃ。あの子を、桔梗を頼む」
紅葉サイド終了
太宰サイド
私は、安吾にある程度話した。でも敦君の事は、話さなかった
「成程、北米異能組織『組合』の暗躍ですか……」
「そ、異能組織犯罪を取り締まるのが、特務課の御役でしょう。職務怠慢は善くないなぁ」
「……」
安吾は黙って、車を走らせた
「組合の行動は、我々も把握しています」
「!」
何だって、それじゃ――――
「知ってて……放置してたって事かな?」
「太宰君と違って、僕は勤労の徒ですから。でも太宰君、君が「夕焼け」の事だけで、組合の事を聞いてくる訳が無い。他に……何か在るんでしょう」
流石、安吾だ。此は、云わなくてはいけないね
「流石だね安吾。君に隠し事は出来ないか。……実はね、敦君も狙っている様なのだよ」
「!それは本当ですか⁉あの子を狙うなんて………森さんが、黙っていないでしょう」
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香蓮(プロフ) - 赤雲蒼雲さん» 有難うございます。楽しみに待っていてください。番外編は番外編12でやったような会議噺にしようかなと考えているところです。更新、がんばります。これからも宜しくお願いします。 (2017年8月15日 7時) (レス) id: a40c5124fc (このIDを非表示/違反報告)
赤雲蒼雲 - 番外編楽しみです!本編もwwおもしろかったです!国木田くん安定のいじられキャラw更新頑張ってください! (2017年8月15日 3時) (レス) id: abb24e1b5d (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 洋下さん» 有難うございます。太宰さんと夢主君の今後の展開を楽しみにしていてください。体調に気をつけて、更新を頑張ってやっていきます。これかれらも、宜しくお願いします。 (2017年8月6日 18時) (レス) id: cb0fdc3f78 (このIDを非表示/違反報告)
洋下 - 太宰さんと夢主君がいい関係で……頑張ってこの抗争を終わらせて一緒に住めると良いね!太宰さん!!これにもう全員格好いいのと可愛いのが混じってて好きです!舞い乍更新楽しみにしてます!お体に御気おつけて! (2017年8月6日 16時) (レス) id: 07bc465eb0 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 赤雲蒼雲さん» 有難うございます。これからも、頑張っていきますので楽しみにしていてください。夢主君は最近、可愛いと言われていたので、かっこいいと言って貰えて嬉しいです。 (2017年8月2日 17時) (レス) id: cb0fdc3f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香蓮 | 作者ホームページ:http://霧屋蘭斗、霧屋2016
作成日時:2017年5月22日 21時