文スト中也さん成り代わり！?(゜ﾛ゜;ﾉ）ﾉ５

第４３話続 ページ15

茶番では無いならいったい――――

｢貴方を守る為です｣

｢ふわぁ、守る為？｣

守る為、ねえ……真逆

｢首領は、”Ｑ“に任務を与えました｣

｢！｣

今のあの子に、任務を与えるなんて――――

ナオミサイド

雪奈さん、ご免なさい

｢そうだ、紹介しますわ｣

明るく振る舞いましょう。バレてはいけません

｢列車の中で、知り合いに会ったのですけど……｣

ドン

｢おっと｣

きゅー君が雪奈さんにわざと、ぶつかりました。これで…異能発動の準備は、整いましたわ。きゅー君は、此方を振り向きました。そして、歌を歌い始めました。

｢籠の、なぁかの、とぉりぃは｣

きゅー君が、人形を持っている腕の袖を、捲りました。腕には、包帯で幾つもの剃刀の刃を、巻き付けていました。

｢いっ、ぃつ｣

きゅー君の異能は初めて見ますわ。さてと、春野さんを連れて安全とは云えませんが、雪奈さんからなるべく離れなければ！

｢春野さん、この場を離れます！｣

｢わ、判ったわ｣

私は春野さんと一緒に、改札の方にいきました

｢出遣ぁ、る｣

！に、人形が笑い出しましたわ。通りで、Aさんと敦さんが普段、虎のぬいぐるみを持たせておく筈です。あれは、流石に怖いですわ

｢後ろの正面、だぁれ？｣

人形は未だに、ケタケタと不気味に笑っています

太宰サイド

呆れるねえ

｢莫迦な事を。よりにもよって、あの子を送り込んで来るとは……今の久作君では、敵味方の区別はつかない｣

拙いな。鏡花ちゃんと姐さんの安否が不明だと思っている、久作君を使うなんて

｢久作君は、命あるものを等しく破壊してしまう、狂逸の異能者だよ｣

はぁー、暴走してなきゃ良いけど

｢闘争を征する為ならば、マフィアは手段を選びません｣

これは………姐さんのハリセン刑決定だな。森さん、安良かに永眠して下さい

｢何を、解き放ってしまったか、判っているのか。今のあの子は呼吸する厄災だ。何故、今まで久作君が表に出ず、拷問班に居たと思う？｣

姐さんに追加で、Aが超良い笑顔で家族全員分の休暇を森さんから、もぎ取ってくるんだろうな

｢あの子の異能は最も忌み嫌われる、“精神操作”の異能者だからだよ｣

制御は出来るようにはなっているけど、一度バランスが崩れれば、一気に暴走する

ナオミサイドに戻って

雪奈さんはすでに、異能にかかり初めています。私達がいないのに庇うように立っているのが証拠ですわ

｢さ、春野さん｣

｢…ナオミ｢下がりましょう｣ええ｣

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