私と兄の主従関係 【文豪ストレイドッグス】

20話 ページ22

中島敦side

Aが

『敦.........御免ね...』

といい抱き着いてきた



いきなりの事で僕は吃驚した。
然しその刹那


胸から鋭い痛みを感じた



敦「っ.....A...？」

A「敦.....御免...御免ね！！！.....」

敦「.......A...大丈夫...だ よ...」

僕の胸は真っ赤に染まっていた。
Aはこんな事する訳ない。

きっと何かあったんだ...。

A「な...んで？私の事嫌いに...なった？」

敦「...嫌い.....になる訳...ないじゃないか...
僕は.....Aの事.........好き...だ...」

A「！！...私も.....！
私も好きよ！敦！」

敦「ふふ.......有り難う.....
じゃあ.......ね...」

A「敦.......御免.....なさい...」




中島敦side終了


私は、敦を...殺 してしまった。
敦を木にもたれかけさせ
血で汚れてしまった上着を脱ぎ、
城へと帰る。



敦.........









A「只今」

私は自分の部屋に戻った。




どうしてかな.....？

なんで.....治の為なのに...
どうして？こんなに涙が止まらない？



A「.....ふっ.......くぅ...」

私は声を押し殺して泣いた...









ゴーンゴーンゴーン

3時の鐘だ






A「.......おやつの時間...」

コンコンコン

治『どうぞ』

A「失礼します
おやつを持ってきました」

治「有り難う！今日のおやつは何かな？」

A「今日のおやつはブリオッシュです」

治「美味しそうだねェ」

治は目を輝かせる


A「どうぞ食べて下さい！」

治「うん頂きます」

A「どうですか？」

治「うん。美味しいよ」




治は無邪気に笑った。








太宰治side
芥川くんから連絡があった。




Aが敦くんを殺したと


やってくれると思っていた。
だって私の妹なんだから。






うふふ
今日のおやつはブリオッシュらしい。





食べてみると美味しくて。

私は笑みがこぼれた。



Aは私のだ





太宰治side終了

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