Live your life! #2

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「カンパーイ！！」

高地家の面々にジェシー、風磨、健人も加わって
みんなでテーブルを囲んだ。


「北斗、ほんとに良かったね！」

「うん、おれ、
ここ最近でいっちばんうれしい……」


恥ずかしそうに、嬉しそうにはにかむ北斗が
とんでもなく愛おしくて、
思わず、北斗の頭をくしゃっと撫でた優吾。

何度も何度も、話し合いをして…
沖縄まで看護師が同行、現地の病院とも連携を取る形で
北斗がみんなと一緒に修学旅行へ行けることとなった。


「なに？泣いてんの優吾」

「だーって…」


大我にちゃかされて、
北斗に見られないように涙を拭う優吾。


食事のあとの団欒の中、
慎太郎の「人生ゲームでもする？」に
やるやる〜！と群がる高校生組。

新たに出来たジェシー以外の友達とも
楽しそうにじゃれてる北斗を見れたこと。

修学旅行に行けることはもちろんだけど、
優吾はそれが嬉しくて思わず目頭が熱くなった。


北斗なりに葛藤して、精一杯生きてる。


「北斗の負け〜〜〜！」

「え〜〜〜」


そんな声と共に、罰ゲームで
変なダンスさせられてる北斗は、
健康な子となんら変わりなくて……
どこにでもいる、高校生そのもの。



どうかどうか、この笑顔を奪わないで。



楽しい状況の中で、
北斗が無邪気に笑えば笑うほど、
心が切なくなってしまうのは、優吾だけではない。


隣で北斗の罰ゲームに笑う大我も

うまいじゃんって手を叩く樹も

一緒になって踊り出した慎太郎も

今回奮闘してくれた相棒のジェシーも




きっと同じで。




ここにいる誰もが


末っ子北斗の一分一秒先の未来さえも

輝いていてほしいと


願わずにはいられなかった。

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