いってらっしゃいとさよなら ページ17
リトくんがマフィア(イタリア人)秋はノーマル
秋は今日遊び疲れてソファで寝てる
俺はそんな秋の隣に座り髪を撫でる。
すると電話がかかってきてすぐ他の部屋へ移動する
「はい、や、Quanto dura questa volta?…Capisco, capisco.。Bene, vorrei che tu restassi vicino al mio amante fino alla fine…Grazie」
はぁ…どうしようか…どう伝えようか…
そう思い秋の隣に座り髪をまた撫でる
「ん〜？あ、リトしゃん(にへら)…起きたらリトさんの顔が見えると安心します」
なんて言って俺の顔を触る。冷たい手で。
もうあっためられないのだろうか…
「秋…話がある。」
秋に仕事で出かけると知らせるのはこれで10度目
分かった顔を見せると、床に座る。
「あのな、今回は…一年から二年ほど。それでな…」
「今回はいつもより長いんだね…」
時を伝えただけなのにこんな辛そうな顔をして…
さらに伝えづらい…
「今回は死ぬかもしれない」
秋の表情は今にも泣き出しそうだが凄い堪えてた
「秋、だから、ギリギリまで一緒にいよう。」
強く泣いている秋をハグする
「秋、もう寝ようか、」
「ヤダよ…寝たらその分の時間リトさんと会ってられない…」
「離れたりしない。手を繋いで寝ようか。」
そして眠りにつく
次の日からは家にいることは少なく、ずっと遊んでいた
水族館に、ショッピングモール、アスレチックや動物園
ずっと笑っていた…あと1日となってしまった…
最終日は遊園地
すぐに遊園地へと向かった
美味しいものをたくさん食べたりアトラクションにたくさん乗った
もう閉まると聞いて急いで観覧車へ
秋が一番大好きな乗り物
「さよならなの？」
「あぁ。秋を送ったら飛行機で向かう」
「…そっか！」
無理やり笑う秋
「…」
もうこれ以上話さなかった。手を繋ぎ帰る。
秋の家の前に着いた…行かなきゃ…
強くハグして愛してると伝え手紙を気付かれないように秋のポッケへ
「いってらっしゃい！…」
その言葉を聞くと全力で走る。遅れそうだ…
「もう戻らないのかな…さよなら…」
秋は涙をふき誰もいない部屋へ入る
上着を脱ぐとガサガサと音がして、ポッケを見ると紙が
［愛してる必ず帰るありがとう］
相変わらず汚い字。もらった手紙を全部かき集める
成長したねなんて言って泣き出した涙はもう止まらなかった
「秋は何も言えてないよ…愛してるも帰ってきてもありがとうすらも…」
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作者名：℃(ぬむゆむ | 作者ホームページ：@numuyumu13
作成日時：2017年10月15日 16時
