貴方に包まれてるようで ページ14
「……秋遅い…」
リビングにはソファに座る俺だけでカチッカチッと針を進める時計と外の雨の音だけがリビングにある。
秋は花を買いに行くと一人で行った。
それからすぐにパラパラと降ってきたと思えば土砂降りになったのだ。
「はぁあぁあ…店を聞いとけばよかった」
電話ひとつないし…
するとガチャっとドアが開く音が聞こえた。
「秋っ!」
「や〜、リトにぃ、遅くなってごめんね〜」
そこにはずぶ濡れになり、白い服が透けている秋がいた
「あ、今タオルで拭こうな。ほら、シャワー浴びに行こう」
「うん」
「花、買えなかったのか?」
「そうなの…ちょうどなくて…」
「それは残念だったな…」
どんな花が欲しかったのだろうか
話をするとすぐシャワー室についた
「シャワー浴びるね、」
「あぁ。服用意する」
秋のクローゼットまで取りに行くと服がなかった
「あれ…あ!」
干してたの忘れてた!
秋の服あと夏用しかないな…
俺のだと大きいよな…中に夏用のシャツをきさせればなんとかなるか
あぁ〜…気をとられてたな
「秋〜」
軽く覗くと、シャワーを止めこちらを向く秋
「あ、今上がるよ?」
「あの、服が無くて、その下に秋の夏服を着て上に俺のパーカーを着る形になるがいいか?」
パーカー少し大きめのやつだから俺も萌え袖になるんだよな…
「よし」
「あ、着れたか…やっぱり大きいな」
「あ〜そうだね〜」
というとくるくるりと回る秋。
パーカーはワンピースのよう。ズボンは履いてないがちょうど隠れてる。
リビングへ行きテレビをつける。
前から秋がずっとみたがっていたやつ。
「これ〜♪デ●センダント〜!」
「秋はデ●ズニー物好きだな。」
「うん。ハッピーエンドがおきまりだもん。あと、プリンセスがかわいいから〜♪」
手をパタパタさせながら言う。今のは反則ですよ、秋さん
「ンン、どのプリンセスが特に好きなんだ?」
「シンデレラ!」
キラキラの目で振り返る。はぁ。秋がかわいい((
少し見始めると秋がそわそわする。
パーカーの袖を口に持って行ったり…
「…秋?どうしたんだ」
「や、その…」
もごもごしながら言う
「このパーカー、リトにぃの香りがいっぱいだから、その、
リトにぃにずーっとぎゅーされてるようで、嬉しいの」
はあ。
「そんなハグが嬉しいならずっとするぞ」
そう言ってハグをする。きゃっきゃ嬉しがる秋を。朝までずっと。
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作者名:℃(ぬむゆむ | 作者ホームページ:@numuyumu13
作成日時:2017年10月15日 16時