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満月 ページ2
満月の夜、なかなか眠れなかったので、リビングにでも行ってココアを飲もうなんて考えて階段を下りると、
「おぉ、秋か。びっくりした。」
「リトにぃ！どうしたの？」
「や、なかなか眠れなくてな。ココアでもどうだ？」
「ちょうど欲しかったとこ♪」
「そうか、よかったよ…ちょっと外に出よう。」
「？うん。」
少し歩くと海が見え、砂浜まで歩いた。
「靴に砂が入るかな？脱いでおいで」
なんて言って歩きづらそうな秋にアドバイスをくれた。
片手にはまだあったかいホットココア。隣にはリトにぃ。
まだ眠くない。
「なぁ秋、見つめて。」
なんて言われるから見つめる。
「なあに？リトにぃ。」
「今日は満月だ。
月が綺麗ですね。海よりも深く愛してる。」
「えぇ、そうですね」
涙は溢れるし、声はガサガサ。聞こえたかわからないけど、すごく幸せ。
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作者名：℃(ぬむゆむ | 作者ホームページ：@numuyumu13
作成日時：2017年10月15日 16時
