第20話:蛇、海兵、船上にて。 ページ5
「＿＿＿＿で、その時のルフィは神々しくてのお！」
『ほう。それは見てみたかったですね』
マリンフォードへ向かう軍艦の一室。
かれこれ数時間、妾はAにルフィの武勇伝を話している。
大抵のものは1時間で倒れてしまうのだが……やはり此奴は違うな。
『ハンコックさん、そろそろ本部も近いですし甲板に出てみませんか』
「そうじゃな、外の空気を吸うのも悪くない」
Aの後に続いて部屋を出ると、三下達が騒ぎ始めた。
石にしようと構えたが、Aに止められたので睨むだけにしておいた。
メガネの女海兵に椅子を勧められたが断り、やや身を乗り出し海を眺める彼女の隣に立つ。
『海は良いですね』
「飽きないのか、同じ景色ばかりじゃぞ」
『そうですね』
口では同意したが、熱心に海を見つめる瞳は動かなかった。
エメラルドの瞳に反射する海は、いつかどこかの海賊が貢いできたダイヤモンドにも劣らない輝きを持っていた。
「A、聞きたいことがあるのじゃが」
『答えられる範囲であれば』
「其方……かつて義父と母と暮らしていたと言っておったな。いつから……何故、離れたのじゃ？」
野暮な事を聞いたかと思ったが、彼女は眉一つ動かさなかった。
数秒の沈黙の後、一言。
『さあ……それすら、よく覚えていないのです』
気づけばネアポリスに一人で、と髪を耳にかける。
その横顔にかつての自分を重ね合わせ、胸がズクリと痛んだ。
太陽に反射して輝く金色の髪。
その見惚れるはずの輝きに……何故だか心が騒ついた。
前々から思っていたが……彼女の髪、何処かで見た気がする。
あ……！
そうじゃ、そうじゃ！
『ど、どうされました？』
「あ、嗚呼すまぬ、口に出ておったか！」
彼女の髪は、奴に似ておるのじゃ！
正に、正にあの……
・
「間もなく本部に到着致します！」
「何て間の悪い奴なんじゃ！お陰で思い出しかけたものが引っ込んだではないか！」
「ギャアアッ！！も、申し訳＿＿＿＿」
「"メロメロ
喉まで出ていたのに引っ込んでしまった腹いせに石にした。
『あーあー……着いたら戻してくださいね……』
「フン！妾の思考を邪魔した罰じゃ」
『所で、先程は何を言おうとしていたのですか？』
「それを忘れてしまったから困っておるのじゃ」
だが……どちらにせよ
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レイ - 初コメ失礼します続きを楽しみにしてます！無理のない程度で頑張って下さい！！ (2023年3月19日 0時) (
レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - きゃんぱすのーとさん» ありがとうございます！これから更新再開していきます、遅くなってしまいすみませんでした。 (2021年9月1日 18時) (レス) id: 9a923ae5fc (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - to-aさん» ありがとうございます！無事更新再開できました、返信が遅れてしまいすみません。 (2021年9月1日 18時) (レス) id: 9a923ae5fc (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱすのーと(プロフ) - 続き楽しみにしています！！頑張ってください！！ (2021年5月23日 1時) (レス) id: 4f7bd18b95 (このIDを非表示/違反報告)
to-a(プロフ) - 応援しています！大好きです！！頑張ってください！！！！ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 53e8f070ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大将 | 作成日時：2020年3月5日 18時
