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「いやー、スモーカーうるさかったねー」
『当たり前でしょう、私もサボり確定ですよ……』
カフェから甘いワッフルの香りが漂う広場を、凸凹二人組が歩いていく。
その後有無を言わさず街に連れてこられた。スモーカーさんは今まで以上にしかめ面をしていた、申し訳ない。
まずは服かな、と服屋に入っていく彼の後を追う。
ファッションにそこまで拘りは無さそうに見えたが、私生活では意外とお洒落をするのだろうか。
「Aちゃんこのスカート合いそうだね、これと合わせたら……」
『え、私の服選んでるんですか？』
「当たり前じゃん、デートって言ったじゃないの」
止める間も無くテキパキと何着か服を選び、試着室へ押し込まれた。仕方なく試着を始める。
『スカートはあまり履かないのですがね……』
「だから良いんじゃん、たまに違う服着るのも楽しいモンよ」
『はあ……。あ、着れましたよ』
試着室を開けると、ヒュウ、と口笛を吹き、似合ってるじゃんとクザンさん。
脚が長いので映えますね、と店員さん。
店のウィンドウからこちらをハート目で覗く部下達。
……え嘘だよね。ついて来……いや幻覚だ、そうに違いない、あの子達は幻覚に違いない、お腹がすいたからかな。はあワッフルワッフル。ワッフル食べたい。
『ワッ……ではこちら買わせていただきます、ワッフル』
「ワ……？はい、お包みしますね」
「あといくつか買ったらワッフル食べに行こうか」
『何故いつも私の食べたいものが分かるのです？あ、成る程。それが見聞色……』
「Aちゃん日に日に抜けて来てない？」
その後も遠慮しないでと服やアクセサリーをお代クザンさん持ちで買い与えられ、お昼時に例のワッフルのカフェへ入った。
「お待たせしました、ごゆっくり」
『いただきます、美味しい』
「恐ろしく早いひと口目、俺でなきゃ見逃しちゃうね」
『ほんふぉひひいんへふは、ふふほほはひは』
「服のお代はいいって」
リスのようにワッフルを頬張るA。その姿は年相応であった。口元についた欠片を彼が取ると、首を傾げまた食べ始めた。
その時。ふわりとどこからか漂って来た葉巻の香りに、クザンが苦笑いした。
「心配性なんだから、君の上司」
『……？』
彼女の少し後ろ。新聞を読む白髪の男が、座っていた。
新聞のページは一向に進まなかった。
※更新遅くなり大変申し訳ございませんでした
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レイ - 初コメ失礼します続きを楽しみにしてます！無理のない程度で頑張って下さい！！ (2023年3月19日 0時) (
レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - きゃんぱすのーとさん» ありがとうございます！これから更新再開していきます、遅くなってしまいすみませんでした。 (2021年9月1日 18時) (レス) id: 9a923ae5fc (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - to-aさん» ありがとうございます！無事更新再開できました、返信が遅れてしまいすみません。 (2021年9月1日 18時) (レス) id: 9a923ae5fc (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱすのーと(プロフ) - 続き楽しみにしています！！頑張ってください！！ (2021年5月23日 1時) (レス) id: 4f7bd18b95 (このIDを非表示/違反報告)
to-a(プロフ) - 応援しています！大好きです！！頑張ってください！！！！ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 53e8f070ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大将 | 作成日時：2020年3月5日 18時
