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そう。
《もう、やめましょうよ!!》
その言葉が、いつだって。
《命がもっだいないッ!!!》
私の命を燃やして。
《目的はもう、果たしているのに!!》
変な欲に、殺されていった人々が。
《今から倒れていく兵士達は……》
まるで……
《まるでバカじゃないですか!!?》
《嗚呼。本当に、馬鹿だ。》
・
「正義って、無茶することじゃあないよ」
『……青雉大将』
クザンでいいよ〜、とふざけた様に笑う彼の手から、コップが渡された。
一口飲み、一息ついた。
『ここは……病室ですか』
「そ。びっくりしたよ、スモーカーが血相変えて帰ってきたと思ったら……」
血塗れになった君が、と額を指で突っつかれた。
少し眉間にシワを寄せると、苦笑いしながらシワに指を当ててきた。
さっきのは……夢？
海兵の、勇気ある叫び……そして、最後のは＿＿＿
「随分な無茶したねェ……たしぎちゃんとか、泣いてたよ」
『え……泣いてた、って』
何故。
何故、あなたが泣くのですか。
嗚呼、もう、まただ。あの温かい、変な感覚。
これは一体。
「あとおれも心配して泣いちゃったから、デートしてよ」
温かい感覚が一気に引っ込んだ。
『5歳児の下品なジョーク並の冗談は置いておいて、一つお聞きしたい事があります』
「待って、それ相当くだらないって遠回しに言われてる？」
もー、と頬を膨らます彼をよそに、質問を一つ。
『……私を助けてくれた人は＿＿＿＿』
ガチャン。
ドアの開く音に、会話を阻まれた。
息を切らし、佇むたしぎさんがいた。
『たしぎさん……この度は＿＿＿＿』
謝罪の言葉は、デコピンで弾き飛ばされた。
ヒリヒリ痛む額に手を当てる。
その痛みは、たしぎさんの涙で、胸の痛みに変わった。
「何て無茶を……ッ！」
体を包み込む温もり。
後ろに回された手は、微かに震えていた。
懐かしい、温もりだった。
懐かしい、言葉だった。
遠い昔に置いてきてしまった、大切な……。
いーなー、と羨ましげに見つめるクザンさん。
さっきから雰囲気をぶち壊してしかいないので、早急に出て行って貰えないだろうか。
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akane10746(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます！！！ (2019年10月15日 17時) (
レス) id: 2fb489b662 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 面白かったです！シリアスの途中のシフォンケーキで吹きました。これからの展開が楽しみです！頑張ってください！！ (2019年10月15日 16時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 悠羽さん» ご指摘ありがとうございます、修正させていただきました。更新に励んでいきます、これからもよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月15日 12時) (レス) id: dff6dfdeb1 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽(プロフ) - とても面白いです！ワクワクします！更新頑張ってください！あと五話のところで主人公のセリフが名前がはいるところに入ってしまい変換できてませんでしたよ？ (2019年10月15日 11時) (レス) id: dc20c95a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大将 | 作成日時：2019年10月14日 23時
