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『あなた方が腰に巻いていたベルトを、クラゲに変えました』
パチン、と指を鳴らし、能力を解除する。
クラゲはベルトに戻り、地面に落ちた。
『毒性の弱いクラゲです。三、四時間もすれば痛みも引くでしょう』
痛みで悶える彼らの耳には届かないか。
我ながら、エグい事をしてしまったか。
「オイテメェ！！いくら何でもやりすぎだろうが！！」
部下を肩で支え、こちらを睨み付けるリバッキア。
恐らく、9割は部下をやられた怒りだ。残り1割は、手についてしまったココアの香り。ココアに罪はない。
舌打ちを一つし、彼は視線をスモーカー准将に移した。
「オイ、スモーカー！テメェのトコのガキだろう、何とかしやがれ！」
「お生憎だが、こっちも手を焼いてるんでな。」
それに……と、煙と共に溢す。
「お前が仕掛けた喧嘩に、お前が負けたんだ。潔く認めろ、リバッキア」
ギリっ、と音が聞こえそうな程強く唇を噛み、数秒。
ため息を一つつき、部下を抱える。
「……テメェには敵わねェよ、スモーカー」
だが……と、私を指差す。
「能力の危険性くらいは、ガキの頭に叩き込んでおけ」
と言い、医務室へ去って行った。
「……ズィーヴァナ。一回、たしぎと組み手しろ」
『たしぎさんと……？』
「能力なしで、だ」
能力なし。つまり、私自身の力だけで戦うことか。
だが、たしぎさんは剣士。剣なしでは、不利になるのでは。
「ではAさん、お手柔らかに」
『よろしくお願いします。終わったらプリン』
「心の声が漏れてますよ」
定位置へ移動し、首を鳴らす。
女性を攻撃するのは気が引けるのだが……
「用意！」
怪我はさせないように気を付けよう。
「始め＿＿＿＿」
・
「＿＿＿＿ガラ空きですよ」
その声と共に、私の体が、宙を舞う。
反対になった世界を見て、初めて、
自分が投げ飛ばされた事を、理解した。
『ッぶない……！』
咄嗟に体を翻し、何とか足で着地する。
まずい……今、"頭が体に追いついていない"ッ！
「すぐ次の攻撃に備えるッ！！」
『ヴッ……』
負ける。いや……"勝てない"。
私の考えが甘かった。
私が強いのではない。偶々能力が強かったのだ。
『せめて、一発ッ！！』
渾身の蹴りを、彼女に向けて放った。
蹴りが、彼女の足に入った。
再び、世界が逆さまになり。
今度はそのまま、地面に落ちた。
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akane10746(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます！！！ (2019年10月15日 17時) (
レス) id: 2fb489b662 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 面白かったです！シリアスの途中のシフォンケーキで吹きました。これからの展開が楽しみです！頑張ってください！！ (2019年10月15日 16時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 悠羽さん» ご指摘ありがとうございます、修正させていただきました。更新に励んでいきます、これからもよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年10月15日 12時) (レス) id: dff6dfdeb1 (このIDを非表示/違反報告)
悠羽(プロフ) - とても面白いです！ワクワクします！更新頑張ってください！あと五話のところで主人公のセリフが名前がはいるところに入ってしまい変換できてませんでしたよ？ (2019年10月15日 11時) (レス) id: dc20c95a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大将 | 作成日時：2019年10月14日 23時
