貴方依存性 (ページ29)

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依存性27 思わぬ人物ページ29

クロロと友達になり、色んなことを話した

｢今度、俺もAのショーを見に行ってみるよ｣

『待ってるね』

そう私が言った瞬間、窓ガラスがパリンっと割れた

クロロが前に来て庇ってくれていたため、ガラスの破片が刺さることはなかった

だが、クロロが動くことは無かった

どうしたのだろうか

｢やあ団長♥｣

この声は...！

『ヒ、ヒソカさん...？』

クロロの背中から恐る恐る顔を出し、確認する

赤い髪に、ピエロのメイク、ド派手な服は、
私の大好きなヒソカさんだった

『なんで...』

｢Aを迎えに来たんだよ♣｣

嘘だ...

私の事を玩具だと思ってるくせに...

｢団長、そこ退いてよ♦｣

｢あ、あぁ｣

クロロに先程ヒソカさんとの事を話したからだろうか少し躊躇っていたが、退こうとする

『だめ！！』

私はそれを防ぐ

そして、クロロの背中に完璧に隠れる

｢A？一体なんの真似だい？｣

口調から怒ってる事が分かる

だが、ここでこのままヒソカさんの元へ行っても今までと状況が変わらない気がするんだ

『嘘...ヒソカさんは嘘ばっかりじゃないですか...』

勇気を振り絞って、自分の気持ちを伝えてみる

『私の事特別って言ってたけど、それも嘘。私の他にも体の関係持ってる女の人がいるって分かってるんですからね...』

やはりヒソカさんの事を考えると涙が出てくる

友達になったばかりのクロロの背中に顔を押し付けて泣く

｢はぁ...俺を挟んで痴話喧嘩をするな。ヒソカ、お前が遊びすぎるからこうなったんだ。とりあえず、全部Aに話してやれ｣

ヒソカさんは、困ったように溜息をつき、

｢A｣

彼は私の名前を優しく呼んだ