貴方依存性 (ページ25)

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依存性23 罠ページ25

Hyskoa side

せっかくAと楽しい事してたのに、イルミの呼び出しのせいで台無しだ

いきなり暗殺手伝ってだなんて珍しいから行ってはみたけど、全然つまらなかったよ

『イルミ、どうして僕を呼んだんだい？♠』

彼一人でも余裕で倒せたはずなんだ

だから、僕はきっと違う理由で呼び出された

そうだろう？

｢ほんとにヒソカって、キモイほど鋭いよね。あぁそうだよ。でも、特に言うと俺はヒソカに用事はないんだよね｣

『じゃあ僕帰ってもいいかな？僕、飼われてる猫なんだよね♥』

そう言うと、あからさまに険悪そうな顔をするイルミ

彼、なかなか表情を変えないからなんだか嬉しいよ

｢ヒソカが変態だって事は前から分かってたけど、そこまで行くと変態って言葉でくくっていいのか分かんなくなる｣

失礼だなぁ

『じゃあ僕は行くよ♦』

そう言って、去ろうとすると後ろから針が飛んでくる

｢行かせないよ？｣

『どうしてだい？♣』

｢俺、時間稼ぎしなくちゃならないんだ｣

その一言で全て理解出来た

『っ...雇い主は団長かい？』

｢あはは。あのヒソカが取り乱してるよ。不思議なこともあるもんだね｣

表情を変えずに笑うイルミは不気味だ

だけど今はそんな事より、Aだ

恐らく、団長がAを連れ出しているんだろう

『...僕が団長より高いお金を出せば、君はここから退いてくれるかい？』

｢うーん。本当は駄目だけど、ヒソカのが付き合い長いから特別にいいよ。その代わりクロロの倍は出してもらうよ｣

『ほんとに遠慮がないなぁ君は♠じゃあ後で振り込んでおくよ』

｢分かった｣

そう言うと、イルミは闇に紛れていった

僕もAのいるホテルへ戻る

だが、恐らく彼女はもう居ないだろう

団長...貴方にだけはAを見せたくなかったのに♥