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涼介side
病室に戻った
知念はもう目を覚ましていた
颯馬くんと目が合った。小さく頷くと、「じゃあ、また後で来るから」と言って大ちゃんと一緒に出ていった
侑「…」
涼「…」
重い沈黙が続いた
数十秒後、その沈黙は破られた
侑「…涼介」
涼「…、ん」
侑「…羽琉に、会いたい…」
涼「…わかった。会いに行こう?颯馬くんに言ってくる」
聞くと颯馬くんは車椅子を持ってきてくれた
知念をそこに座らせて、NICUに向かった
「羽琉くんですね?あそこです」
涼「ありがとうございます」
羽琉はNICUの奥の方にいた
保育器に入って、たくさんの管を付けられて
元々小さな体が、もっと小さく感じた
侑「羽琉…」
知念がそっと、羽琉の手に自分の指を近づけた
羽琉はその指を、握った
侑「…可愛い…」
涼「うん、可愛いね」
侑「…っ、ごめんねっ…」
知念は泣いていた
笑いながら
侑「…っ、涼介っ…」
涼「ん?」
侑「羽琉は…ちゃんと大きくなるかなっ…?」
涼「…大丈夫。だって、名前にも入ってるんだもん」
侑「…うんっ…」
羽琉を囲って、2人で笑った
この先辛いこと、沢山あると思うけど
これからも、俺について来てください
なんて、恥ずかしくて言えないけど…
涼「知念」
侑「ん?」
涼「絶対、幸せになろうな」
侑「…うん…!」
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miko - 作品読ませていただきましたぁ!!!いやぁ...つなぐさん天才です (2020年5月6日 17時) (レス) id: e521ced911 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトタイがー(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます。 あの後、羽琉君がどうなったのか先が凄く気になっているので、こちらの方も更新して下さいね…(*^^*) 楽しみにしてまぁ〜す。 (2020年2月18日 21時) (レス) id: 452ba60033 (このIDを非表示/違反報告)
由依(プロフ) - つなぐ〜!久しぶり!!ゆかだよ〜!移行おめでとう!!更新頑張ってね〜〜!! (2020年1月13日 13時) (レス) id: 465319fe87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つなぐ。 | 作成日時:2020年1月12日 17時