My girl……？〜Future〜【nt×ar】

通りすがり ページ17

大貴side




家を飛び出てきたはいいものの、行き先がない

あんまり走りすぎて赤ちゃんに悪影響があっても嫌だし


一応、スマホと財布は持ってきた

今日は……家に帰れそうにもないし

そこら辺のビジネスホテルにでも泊まるかな……



大｢はぁっ……、っく、｣



公園のベンチで俯いて泣いた

今になって後悔中


確かに俺もあの服は捨てようと思ってた

でも、古くなった服はせめて最後に洗って、綺麗にして捨てる

これが俺の中のルールだった

それを破った颯馬が許せなかった


なんてたかが1着の服で

あんなに怒っちゃったんだろう

家を出る前チラッと見えた

颯馬の顔を思い出した

悲しみと怒りが混ざった複雑な顔



大｢はぁ……｣

？｢大貴のくせになーに泣いてんの。こんな所で｣



頭上から声がして、顔を上げると



侑｢どうしたの？｣



知念が優しい笑顔で立っていた



侑｢今日offでしょ？彼氏とイチャイチャするんじゃなかったの？｣

大｢……、｣

侑｢まぁ、なんかあったってのは察したから。ここじゃアレだし、僕んち行こうよ｣

大｢ｺｸｯ))｣



歩くこと数分

知念と山田が住んでるマンションに着いた


歩いてる途中聞いた

今日はつわりがそこまで重くなく、調子もよかったから近所のスーパーで買い物をしてたらしい

で、帰りに公園で俺らしき人物がいて、近づいたら俺だったって



侑｢はい、入って｣

大｢お邪魔します……｣


侑｢ほいっと……何があった？｣



ソファに座った俺にジュースを出して、隣に座った知念



大｢……喧嘩した……｣

侑｢ほー、珍しい。なんで？｣

大｢俺の服……颯馬が勝手に捨てたの……｣

侑｢わー、それは颯馬くんが悪いね｣

大｢いや……元々俺もその服捨てるつもりだったんだけど……｣

侑｢えー、ならなんで喧嘩になったの？あ、もしかして颯馬くん、洗わないで捨てた系？｣

大｢ｺｸｯ))｣

侑｢やっぱり。大貴いっつも洗ってお礼してから捨てるもんね｣

大｢ｺｸｯ))｣

侑｢んー……それはどっちもどっちだよね……颯馬くんはそれを知らないで捨てちゃったんでしょ？なら仕方ないんじゃないかな｣

大｢……でもっ｣

侑｢確かに颯馬くんも悪いよ。大貴の洗うっていう決まりを破ったんだから。でも、それを言わなかった大貴も悪い。2人とも悪いんじゃないの？｣

大｢……｣

侑｢颯馬くんに、謝ってきたら？｣



知念の言うことは正論だった


颯馬に謝ろう

俺が悪かった、って

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