My girl……？〜Form of love〜【nt×ar】

懐かしい味 ページ14

大貴side




大母｢おかえり、大貴｣

大｢ただいま｣



久しぶりに実家に帰った

いたジャンのロケでたまたま実家の近くに来て

現地解散にしてもらった



大母｢また大人になったわね〜。今日泊まってく？｣

大｢ん……いや、帰るよ。明日も仕事あるし。夕飯だけ食ってく。父ちゃんは？｣

大母｢あら、そう？お父さん今日遅いから会えないかもしれないけど……もう少しで出来るから待ってなさい｣

大｢はーい｣



つわりの影響であんまり食欲無いけど……


おもむろに2階の自分の部屋に行ってみた

子どもの頃から何も変わってない景色

棚にはたくさんの漫画と、集めてたフィギュアが並んでた



大｢懐かし〜……｣



昔のことが昨日のように感じた

あの頃は友達と毎日遊んだり、Jrの仲間と仕事してたっけ……

まさか将来、男の人と付き合って妊娠するなんて思ってなかっただろうな



大母｢大貴ー！ご飯出来たよー！｣

大｢今行くー！｣


下に降りるとダイニングに兄貴がいた



大｢兄貴｣

大兄｢おー、大貴じゃん。久しぶり。なんでいんの？｣

大｢仕事で近く来たから寄ったの。兄貴は？子供たちどーしたの？あ、奥さんと別れた？｣

大兄｢別れるわけねぇだろw俺もお前と同じだよ｣

大｢そっか……｣



そんな兄弟の会話をしてる間にテーブルの上に俺の大好きなオムライスが置かれた



大母｢はい、どーぞ｣

大｢うまそ……いただきまーす｣



うちの母親が作るのは颯馬が作ってくれるふわとろオムライスと違って薄焼き卵のやつ

小さい頃、よく食べてた懐かしい味が口の中に広がった



大｢んーまっ｣

大兄｢相変わらずの食べっぷりだな、お前｣

大｢うるせぇなぁ……｣

大兄｢てか、お前彼女とかいないの？｣

大｢ﾌﾞﾌｯｯｯ))い、いないよ……｣

大兄｢いねぇの？いい歳なんだから、早めに作っとけよ｣



さりげなく言う兄貴

いる、ホントはいるんだよ……

まさか自分の弟が男の人と付き合ってて、妊娠してるなんて想像もしてねぇだろうな、兄貴

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