FOREVER 〜3rd〜【ym×ar】

#11 ページ11

大貴side



読者の諸君、これを見てくれ←

俺いつのまにか寝てたらしいんだけど

起きたら俺の可愛い可愛い涼介ちゃんが

寝てんだよ←

え？それだけかって？それだけですよ←


確か仕事は夕方からって言ってたし

まだ昼過ぎだからもう少し寝かせてやろう


ゆっくりと立ち上がり、キッチンに向かってちょっと遅めのお昼ご飯を作り始めた

ぱぱっと食べられるうどんでいっかな……

慣れた手つきで包丁を使ってると

バブルが足元に来た



大｢バブル、危ないからあっちいってな｣

｢ワンワン！バゥゥ！｣

大｢バブル、リビング行ってて！も〜、……っ！｣



バブルの方を見てた時、手に鋭い痛みが走った

ぱっと手の方に視線を向けると

血で真っ赤に染っていた



大｢……ちっ……｣



小さく舌打ちをして、水で洗った

水が傷に染みて顔を歪めた



大｢痛った……｣



痛みで涙が出てくる

どうすればいいか慌ててると、右側から声がした



涼｢ちょ、なにしてんの……｣

大｢指……切っちゃったっ……｣



俺の手に持ってたタオルを巻き、救急箱を持ってきて手当てをしてくれた



涼｢あといいよ、俺やるから｣

大｢いや、でも……｣

涼｢その手じゃできないでしょ。ほら、お腹も張ってきてる。ソファで休んでな｣



そういえばそうだ

手の痛みに気を取られてお腹の張りに全然気づかなかった

山田が俺の背中に手を当てながらソファまで連れてきてくれた

そっと俺のお腹に毛布をかけ、俺の頭をふわっと撫でて、キッチンに行った

寝起きなのに申し訳ないな……


すると、お腹にポンっと感触があった


“ママ、大丈夫？”


そう言ってるようだった



大｢……ふふ、大丈夫だよ｣



そっと撫でてから山田の方を見た

真剣な表情で料理してる

相変わらずかっこいい……



涼｢……なに？｣

大｢いや、相変わらずかっこいいな〜って｣



そう言うと少し耳を赤くして



涼｢……まぁ、一応アイドルだから｣

大｢俺もアイドルだけど｣

涼｢え、初耳｣←



……

山田は褒めない方がいいということがわかりました……←

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