FOREVER 〜3rd〜【ym×ar】

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涼介side




伊野ちゃんと一緒に病院に行った

受付で名前を言うと、知念がいるという部屋に案内してくれた


ふと耳を澄ますと誰かの唸り声が聞こえた



涼｢……知念じゃね｣

慧｢急がないと……！｣




ガラガラ))



涼慧｢……は？｣



そこで唸り声を上げてたのは……









知念ではなく、大ちゃんだった



大｢う〜っ……こんな感じぃ！？｣

侑｢うんっ……楽っ……｣


涼｢……何してんの｣

大｢あ！山田と伊野ちゃん！よく来てくれたっ！はい、これ｣



そう言って大ちゃんが伊野ちゃんに渡したのはテニスボール



慧｢……ほ？｣

大｢これでお尻の辺り押してあげて。楽になるんだって｣

侑｢いちち……伊野ちゃん早くぅっ……｣

慧｢あぁ、はいはい……｣



ベッドの柵のところを右手でぎゅっと握ってる知念

左手でタオルを顔に当ててた



侑｢はぁ、はぁ、うぅぅ……｣

大｢予想通り、結構キツイみたい。長くなるかもって｣

涼｢どんくらい経ってんの？｣

大｢本陣痛が来てから……3〜4時間以上は経ってる｣



タオルの隙間から少し見える口

歯で食いしばってるのがよくわかった



侑｢はぁっ……うぅっ、痛いっ……｣

慧｢痛いね……よいしょっ……こんな感じ？｣

侑｢こくっ))ありがとっ……｣

慧｢これ結構力いるね……大ちゃん凄いわ……｣

大｢だろ！？｣



少し自慢げな我が嫁

そっと頭を撫でると抱きついてきた



大｢山田〜寂しかったよ〜｣

涼｢俺はいいから、知念のそばいてやれよ｣

大｢山田も一緒〜｣

涼｢ん｣



なんて甘えてるのと対にこっちは……



侑｢あぁぁ、痛いっ……伊野ちゃんのばかっ！下手くそ！｣

慧｢えぇ……いって！叩くなよ！｣

侑｢い゛〜だ〜い゛〜……｣



あー、こりゃ大変だ

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