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後悔と悲しみ ページ8

涼介side




“処置室”と書かれた部屋の前の椅子に座ってる今

あの時がフラッシュバックして頭痛を覚えた


久しぶりに君とご飯に行きたくて、誘った



涼『大ちゃん、久しぶりにご飯行こうよ』

大『いいの?やった!山田のおごりね!!』

涼『まぁ……俺から誘ったしな』

大『っしゃぁぁ!!!』



君はすっごく喜んでた

テレビ局を出て、信号で待ってた時もずっとソワソワしてた君

その姿が子どもっぽくて、「可愛い」って思ってた


青信号になって、走って渡り始めた君



大『山田〜、早く〜!』

涼『ちょ、危ないって……』



止めようとしたけどその姿が可愛くて止められなかった

でも左を見た時、俺の顔色は変わった

トラックが猛スピードで来るのが見えた



涼『大ちゃん!』

大『んー?なに……』



振り向いたと同時に、君は数メートル先に飛ばされた

その瞬間、頭が真っ白になった


あの後、俺がどうしたのかは覚えていない

気づいたらここにいた


その時、中から背の高くてちょっと怖い先生が出てきた



藍「付き添いの方ですか?藍沢です」

涼「あ……山田です……あの、有岡は……」

藍「一命は取り留めました。今はICUにいます。ご面会されますか?」

涼「……お願いします」



ICU、集中治療室という所に連れてこられた

消毒やらなんやらをして、機械音が響く中、部屋に入った



涼「……大ちゃんっ……」



目の前にいたのは、変わり果てた姿の君

普段よりも小さく見える体には、たくさんの機械が繋がっていた



藍「恐らく、今夜が山です。次心臓が止まったら、蘇生できないかもしれません」

涼「え……心臓……止まったんですか……?」

藍「処置中に1度……なんとか蘇生できましたが、危険な状態です」

涼「そんなっ……お願いします、大ちゃんを助けてください……」

藍「……全力を尽くします」



先生が出てった後、俺は大ちゃんの手を握って泣いた

あの時、俺が止めてれば

あの時、俺が飯なんか誘わなければこんな事にはならなかったかもしれない

悲しみと同時にたくさんの後悔が襲ってきて

俺はずっと泣いていた

舌打ち→←恐怖



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46猫ー0924ー - 更新待ってました!これからも頑張ってください (2019年5月14日 7時) (レス) id: 8fa9dca0b7 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - 朔さん» ありがとうございます!個人的には颯馬の性格が好きなんですよね……(誰も聞いてない)割と作者本人の性格が颯馬に似てる(らしい)ので…… はい(?)これからもよろしくお願いします! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - 46猫ー0924ーさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - ちぃまるさん» おぉ〜!同じですね(同志よ((殴 )まぁ……こっこり持ってったんですけどね(どやぁ)← 読んでくださり、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 性格ほんっと好きです。 (2019年5月11日 18時) (レス) id: bc08b0a9bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つなぐ。 | 作成日時:2019年4月14日 1時

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