My girl……？【nt×ar】

あざといやつ ページ37

颯馬side




スマホいじってたらいきなりバックハグしてきたこいつ

熱あんのに、なにしてんの？って怒ろうとしたら前に座って抱きついてきた

あざといやつ。これじゃ叱るにも叱れないじゃん



颯｢てか、起きたなら俺呼べよ。スマホ持ってんだろ｣

大｢んん〜……｣



って微妙な反応するし

ほっぺは熱で赤いし、呂律ちゃんと回ってないし、いつもの倍子どもに感じる



颯｢ほら、熱測れよ……｣



無防備な大貴はすぐに俺の方に倒れてきた


｢颯馬がやってぇ……？｣


って若干涙目で

……熱出てなかったら襲ってた←

まじ俺を弄ってんのか？




ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……



颯｢はい、何度……38.5……ちょっと上がってる｣

大｢うぅ……寒い……頭痛い……｣

颯｢これ着とけ。ほら、ベッド行くぞ｣



俺は大貴にピンク色のもっこもこの女子が着るようなパーカーを渡した

普段なら絶対着ないはずだけど、今の状態ならあっさり着るはず



大｢んん……あったかい……｣



ほら、着た←

猫耳つきのフードまで被って……可愛いかよ←

気づいたら写真を３枚ほど撮ってた


とりあえず、これ以上熱上がっても困る

体重は同じはずなのにすごく軽く感じる大貴を抱えて寝室に行った



颯｢っしょ……ほら、寝てろ｣

大｢喉乾いた……｣

颯｢スポドリ持ってくる｣


颯｢ん、持ってきた｣

大｢ゴクッゴクッゴクッ))｣

颯｢おい、そんなに飲んだら……｣

大｢ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……｣

颯｢ばか、何やってんだよ……｣



むっとした顔で見てくる大貴

不意にも可愛いと思ってしまう



颯｢……なに？｣

大｢そーまもねるぅ……｣

颯｢……あ？｣

大｢いっしょ、ねるぅ……｣



俺の腕を引いてベッドに横になった大貴

引っ張る力は弱いけど自然と俺はベッドの中に入れられた



大｢となりいてね……？｣

颯｢ん……｣

大｢えへへ、ありがとぉ〜｣



そのまますぐに眠りについた大貴

甘ったるいようなちゃんと呂律が回ってない喋り口調

幼児退行化してんのか？

寝言で


｢そぉま……ちゅう……｣


って言ってる

……なんの夢を見てんだ？こいつは

それとも図ってんのか？

どっちにせよ、治ったら覚悟←

溜まってたのを全部晴らしてもらうからな

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