My girl……？【nt×ar】

違和感 ページ39

涼介side




久しぶりに君に会いたくなった

珍しく体調を崩して2日ほど会ってないだけなのにめちゃくちゃ久しぶりに感じる

連絡を取ると


だいきいいよ〜!今から来てね〜。あ、オムライス作って!


と、元気そうな返信が来た

たまたまoffだった俺は材料を買ってすぐに大ちゃんの家に行った




ピンポーン))



大｢山田〜！久しぶり！｣

涼｢久しぶり……つっても2日ほど会ってないだけだけどな｣

大｢2日でも十分だよ！はい、オムライス作って！｣

涼｢はいはい｣



久しぶりに入った君の家

1年ほど前に引っ越して1度だけ来たことがある

でもその時にはなかったこの空気

その空気に違和感を覚えながらキッチンに行った



涼｢あれ？大ちゃんって料理するの？｣

大｢ん〜？なんで〜？｣

涼｢いや……料理器具がめちゃくちゃ揃ってるから｣

大｢あー、するよ。それなりに凝ったやつ｣

涼｢へー、知らなかった……｣



慣れた手つきで調理を始めた

ふとソファを見ると、キラキラした目でこっちを見てくる君

まだやっぱり微熱はあるみたいで、ほっぺが若干赤い



涼｢……なに、そんなに見られると作りずらい｣

大｢えー、いいじゃんっ！｣

涼｢もうできるから、ね？｣

大｢やったー！！｣



君の笑顔がより一層増した

可愛い……



涼｢っし、できた｣

大｢食べたい食べたい！！｣



ケチャップでハートとニコちゃんを描いた



涼｢はい、どーぞ｣

大｢わー！美味そ！！……って、ハートとニコちゃんどしたの？w｣

涼｢……遊び心｣

大｢山田にも可愛いところあるね〜｣



俺の頬をつんつんっとしてから食べ始めた君


｢んーまー！！！｣


って大声で叫ぶから耳がキーンってした

でもそんな姿も可愛くて


あっという間に食べ終わり、眠くなってきたのかうとうとし始めた

食べて眠くなるとか、子どもかよ……



涼｢眠い？いいよ、寝て｣

大｢んん……｣



ふっと俺の肩に寄りかかり、スヤスヤと寝息を立てて寝始めた

いくつになっても変わらない子どもっぽさがまた可愛い


でも

次の瞬間、君が言った言葉に俺は耳を疑った



大｢……そーま……｣



｢そうま｣

俺の知らない人の名前を君は呼んだ


ふと棚を見ると大ちゃんの俺の知らない誰かとの写真が

立ち上がって近くに行って見た



涼｢……この人……｣



見覚えのある人だった


確か大ちゃんが入院した時、担当医だった人


なんでこの人が大ちゃんと……？

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