FOREVER【ym×ar】

#39 ページ39

涼介side




連絡が来てから数十分

伊野ちゃんに言われた病院に着いた俺たち


看護師さんに聞いて伊野ちゃんたちのいる場所を教えて貰った



涼｢伊野ちゃん！｣

慧｢みんなっ……｣



手術室の前のソファで俯いてた伊野ちゃんの顔は

涙でぐちゃぐちゃだった



雄｢知念は？｣

慧｢手術室の中っ……ねぇどうしよっ……知念になんかあったら俺っ……｣

薮｢大丈夫だから、泣くなよ｣



薮ちゃんとひかが慰める

その瞬間、伊野ちゃんの体が薮ちゃんの方に倒れた



薮｢っ伊野尾っ！？｣

裕｢意識失っちゃった……？｣

涼｢おい！伊野ちゃん！｣


大｢伊野ちゃんっ……知念っ……大丈夫だよねっ……｣

圭｢大丈夫大丈夫、だから泣かないの……｣



意識を失ってしまった伊野ちゃんは別室に寝かせてもらった

ひかが付き添ってる


手術室のドアの前を往復する雄也

泣きじゃくる大ちゃんを慰める裕翔と圭人

ただ黙って俯く薮ちゃんと壁に寄りかかって俯く俺


すごく重い空気


その時だった




ｶﾞﾗｶﾞﾗ))



｢知念/ちぃ/ちぃちゃん！！！｣



大｢知念っ……｣

医｢知念さんもお子さんも一命は取り留めました。ただ、数日間、安静が必要です｣

薮｢わかりました、ありがとうございます｣



その後、伊野ちゃんと同じ個室に移された知念

2人そろって可愛い顔してる……←



慧｢ん……｣



先に目が覚めたのは伊野ちゃん

大ちゃんの目がまた潤んできた



大｢伊野ちゃぁっ……｣

慧｢あ…大ちゃん……ごめんね、心配かけた……｣

大｢っく、よかったぁっ……｣

慧｢……知念は……？｣

光｢ん。母子ともに無事だって｣



伊野ちゃんも知念の方を見た

安心したのか目から涙が1粒零れた



慧｢はぁっ……よかったっ……よかった……｣

薮｢ん。辛かったんだろ？今のうちに泣いとけよ｣



もっと泣き出した伊野ちゃん

そしてつられて泣く大ちゃん


その数十分後、知念も目を覚ました



侑｢よかった……何も無くて……｣

慧｢心配させんなっ……ばかっ……｣

侑｢ごめんね｣

大｢っく、よかったぁっ｣

侑｢なんで大貴まで泣いてんのぉ〜、泣かないで〜｣



そんな会話を眺めながら

俺達も笑った


無事で、よかった

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