第9話 ページ10
Side Ki
何が起こってんの？これ。
今日の打ち上げでめちゃくちゃ飲んで、酔っ払って、藤ヶ谷が部屋まで運んでくれた…
は、いいものの、
なんで俺キスされてんの？
さっきまで酔いと眠気で頭回ってなかったけど、さすがに目が覚めた。
「ちょっ…ん、」
全然離さねーし、もう…ちょっと苦しい。
「おい…
やめろって！」
互いの息が切れ、唇が離れた瞬間にようやく声をあげられた。
「っ…ごめん」
はっ、と我に返ると、気まずそうに謝る藤ヶ谷。
なに？どうした…？
呼吸を整えながら、流れる沈黙。
とりあえず俺はただただ、困惑なんだけど…
「……」
何も言わないし、この人。
なにこれ…
困惑、焦り、そしてなにより気まずさ、
色んな感情が心を掻き乱した結果、
「…え、なに？藤ヶ谷溜まってた？w」
はは…
こんな冗談しか出てこなかった。
「……ちがうけど…ごめん」
まあそりゃそうだ。
勿論冗談には乗ってくるわけもなく、ぼそぼそと俯いたまま。
再び訪れる沈黙には耐えきれず、「…藤ヶ谷さん？」と、顔を覗き込んだ。
「……ごめん、なんかもう、色々崩れるかもしれない、壊れるかもしれない、けど、言うわ。秘密にしておくつもりだったんだけど、ごめん」
「うん」
「…俺お前のこと好きなんだよね。恋愛対象として」
絞り出すような声で、伝えられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 628人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「北山宏光」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
you.(プロフ) - 未来さん» あー本当だ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡全く気づいていませんでした…ご指摘ありがとうございました！ (2018年12月26日 9時) (
レス) id: 86a1048b9b (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 第5話が抜けていて、第6話が2つあるような気がするんですけど、私の気のせいだったら、ｺﾞﾒﾝﾅｻｲm(._.)m (2018年12月26日 1時) (レス) id: 6675551e49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：you. | 作成日時：2018年12月22日 23時
