第5話 気位エベレスト王子とチャラ王子 ページ7
しかし何でガンを飛ばされたのだろうか。
別にさっきの挨拶でおかしなところはなかったはずなんだけど……
「貴様らが調子に乗らんうちに言っておく
父上の命令だろうが貴様らはただの教師、ただの庶民だ。
このグランツライヒ王国第四王子、レオンハルト・フォン・グランツライヒに指図することは一切許さない
――――わかったか」
うーん。何でこんなに私たちが嫌われてるのかはさっぱりだけど、気位の高い方だなぁ……。
まぁ私としては"扱いやすい"タイプなんだけとね。
真っ向から意見を言ってくるから、対処しやすい。
さて、次の王子は―――
「ハイネセンセーキャーッチ!」
「!?」
「兄さん?!」
「へぇー、あんな妹が居るってことは、センセってマジで大人なんだ!
でも軽ッ、ちっちゃーい!これって生まれつき?
今身長何センチ!?
あ、後お姉さんこの後暇?」
「……あの……」
王子の質問をスルーし、ジッと彼の顔を見る
……何処かで見たことがあるような……
何処だったかな、つい最近のはずなんだけど……
「おいリヒト!
まだ僕の話は終わってないぞ!」
……リヒト。うん?リヒト……
何か引っ掛かるような……
「レオ兄ぃばっかずるい!
俺だってちっちゃい先生やお姉さんと話してたいのに!」
「あの……ッ」
「そろそろ兄さんを話してあげてください、王子」
私がニッコリと笑うと、王子は兄さんを話してくれた。
「そーいや自己紹介まだだったね
俺はリヒト・フォン・グランツ……あ―――
フルで言うと長いからリヒトでいっか!
気軽にリッヒーって呼んでね!」
――――あ、俺と会うのははじめてましてだよね!
確かここの常連さんだ!オーナーから話を聞いてるよ!
俺はこの間からここで働くことになったリヒャルト!
気軽にリッチって呼んでね!――――
……ああ、思い出した。
「リヒト王子、ちょっと外へ」
「えー、何々?もしかしてデートの誘い?」
「馬鹿なことを言ってないで、早くこちらへ」
流石に兄弟に聞かれるのはマズいな。
兄さんも、ちょっとマズいかも……?
もしかしたら国王陛下に報告するかもしれない。
……とりあえず、本当に彼なのか確認をしないとね。
「リヒト王子、貴方の部屋に案内してください」
「いいけど、他の女の子たちいるよー?」
「……とりあえず行きましょうか」
「オッケー!」
そしてリヒト王子の部屋に向かった。
第5.5話 ※少しエロいかもです。飛ばし可→←第4話 王子達とご対面
72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cocolove420(プロフ) - あの・・・名前変換にできませんか? (2017年6月15日 2時) (レス) id: 66c6f3f00c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華憐 | 作成日時:2017年5月12日 3時