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Aside
SAKAEYAで働かせてもらってから1週間経った。
仕事にも慣れてきて毎日楽しく働かせてもらっている。
あの日から武正さん、義勝さん、そして昨日はKEYTALK4人揃って来店した。
パニックになってしまった私の背中を義勝さんが優しくさすってくれたっけ。
本当は武正さんがよかったなぁ、なんて。
♪〜♪〜♪〜
「いらっしゃいま...義勝さん!」
「あ、Aちゃんお疲れ様」
「義勝さんもお疲れ様です、今日早いんですね」
「いや違うの、ちょっと抜けてきた」
「どうかしたんですか?」
「あのさ、今日お仕事終わった後とか空いてないかな?もし空いてたら近くに新しくご飯屋さんできてね、そこに一緒にどうかなって思ったんだけど」
「私なんかでよければ喜んで!」
「本当に!?ありがとう、じゃあ閉店の時間にまた来るね」
義勝さんはそう言い捨ててお店を出て行った。
これを言うために仕事抜けてきたんだ...義勝さん可愛い笑
どんなお店なのか気になったけれど、今日はプルオーバーにジーパンという服装で来てしまっていたことに気づく。
1回家に帰って着替えてこよう...
よし時間までもうひと頑張り。
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閉店の時刻が近づき、軽く片付けをしてきた頃。
「あっAちゃんー!」
「たっ武正さん!?」
「ちょ驚きすぎ!今の表情すごく可愛かったんだけど」
「えっ...今何て言いました?」
「えー聞こえなかったんならもう言わない!笑 今日はね、女の子に渡す洋服選びに付き合ってほしくて来たんだけど今から良いかな?」
「はい大丈夫です!」
少しだけ焦ったような武正さんのほうがよっぽど可愛いと思う。
私は武正さんとレディースのコーナーへ向かう。
女の子にプレゼントか...
「彼女さんに渡すんですか?」
「え違うよ!!てか俺いないし笑 んー、最近知り合ったんだけど可愛くて元気な友達みたいな人かな?」
えっ彼女いないの...?
じゃあ私にもチャンスあるってことで良いのかな?
「Aちゃんー?聞いてるー?」
「すっすみません聞いてなかったです...」
「もー笑 あのさ、これどっちが良いかな?」
武正さんが出したのはピンクのフリルのワンピと、私のすごく好みの白のレースのワンピだった。
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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2016年2月28日 23時