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義「ララーラーララ ラーラララー」
八「よっしゃあ今日も頑張るぞぉー!」
巨「妙にテンション高いね」
「確かに。まぁライブも久々だしなぁ」
今日はある先輩バンドとの2マンライブ。
かなり前から楽しみにしていたけれど、八木氏のテンションが高め。
セトリには昨日MV撮影をした新曲もある。
お客さんはどんな反応をしてくれるだろうか?
巨「KEYTALKです、よろしくぅ!!!」
1曲目が始まるなり歓声が巻き起こり踊りだすお客さん。
俺はふとお客さんのほうに目を移した。
後ろまでびっちり詰まっている。満員だ。
ひとりひとりと目を合わせたくて、ゆっくり全体を見渡したけど、
最前列の俺の目の前に目立つ女性がいる。
その人は全身を黄色に染めていた。髪色も明るめで。
ほっぺには俺のモンスターのタトゥーシール。
そして...顔がすごく俺好み。
そうやって僅か1mほどしか離れていない黄色い彼女を見つめていると、不意に目が合う。
彼女はニコッと笑い、武正さん!と叫んだように聞こえた。
え...すごく可愛いんだけど。普通に好きだわ...
俺は目の前で楽しそうにジャンプしてる君を見るなり微笑み返した。
新曲を披露し、なかなか良い手ごたえで一安心の俺ら。
ライブも終盤に差し掛かかった頃。
「次で最後の曲です!」
客「えー」
八「こんな距離近いライブハウス久し振りだよね」
「せっかくだからさ、何かじじいに聞きたいことでもあったら聞いてみたら?笑」
八「かかってこいや!」
客「結婚はいつするの?」
八「んんっ死ぬまでー!」
義「まぁ死ぬまでにはねぇ笑」
巨「俺らは一応全員結婚願望ありますからね」
客「えー!!」
巨「意外でした?笑」
八「てかさぁ!今日のお客さん若い子多くないっすか?」
「確かにそれ思った。義勝なんて高校生の頃...」
八「当時の彼女の手も握れなくて...」
義「おい暴露やめろ」
こんな流れから昔の恋愛の話になる。
巨「武正は?」
「俺はすごく一途でしたねぇ」
八「武正は自分が本当に好きな子としか付き合わなかったもんね」
「だってそうじゃないと相手に失礼でしょ?」
客「おおー」
巨「かっけえ」
義」「武正の具体的な話聞きたいよーねぇ最近は?どうなの??笑」
巨「は!?」
客「キャー!!!」
八「えっ武正どういうこと...?」
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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2016年2月28日 23時