28 ページ29
「えーみなさん！お疲れ様でした！
ツアーを無事完走できたのも、スタッフチームのおかげです！ありがとうございました！
それではみなさんでせーのっ！あス！！
乾杯〜〜〜！！！！」
八木の挨拶で始まった打ち上げ。
Aからの返信はまだきてなかった。
もう今日はいっぱい飲も、
日付が変わって、そろそろお開きにしましょうかという時に、俺の元に義勝がやって来た。
「たーけまさ」
「うぉっ、なんだよ義勝、」
「えへへ、あのさ、言いたいことがあって」
「なんだよ」
「俺さ、Aと付き合ったから」
「え...？」
酔いが一気に冷めた気がした。
「え、義勝、ちょもう一回、」
「だーかーらー、俺とAは付き合ったの。少し前から。だから俺の勝ち」
「冗談じゃない？」
「ほんとだよ。ほーんと。
てかさ、お前女いたんだな。知らなかった」
「え？ちょっと待って最後の方なんて言った？」
「あーもうめんどくさい！そういうことだから。俺は帰ります。じゃあね〜〜〜」
混乱状態の俺を置き去りにして、義勝は帰っていった。
義勝はかなり酔っていたけど、もし義勝が言ったことが全て本当なら今までの違和感が解消される気がする。
Aが俺を避けているのは、義勝と付き合っているからだったの？
俺はAとのLINEのトーク画面を見た。
まだ既読はついていなかった。
負けたんだ。
俺は義勝に負けたんだ。
Aはもう義勝のものなんだ。
そう思うと、目が潤んできて、
目から一滴の雫が落ちた。
「うぉ！？たけなんで泣いんだ！？」
「あっ巨匠、笑 ちょっと飲みすぎたかな」
「まだまだこんなもんじゃねぇだろ〜
なぁ、もう少し飲もうぜ！」
今日はアルコールに溺れてもいいかも、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆずぽん | 作成日時：2016年2月28日 23時
