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ふふっと微笑み、いただきますと言う君。
美味しそうに食べる姿も愛しくて。
デザートにパフェを頼んで、Aちゃんが俺のパフェを見つめてくる。
「何、ほしいの?笑」
「いいですか?少しほしいなーって思って」
「いいよ笑 じゃあAちゃんのも少し分けてね?スプーン貸して」
俺はAちゃんのスプーンを受け取り自分のパフェをすくう。
「はい、あーん」
「あーん.....ん!何これ!!美味しい〜っ!」
「そんなに?交換しても良いよ笑」
「お願いします!」
俺、今すごくドキドキしたんだけどなぁ。
Aちゃん普通だったよなぁ。
あーんとか俺人にやったことねぇよ...
そんなことを考えてるのに君はまた美味しそうに俺のパフェを食べてる。
かなわないな、Aちゃんには...
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レストランを出て、駐車場に向かう。
時間はもう21時。家に着くのは22時頃になるだろう。
「こんな遅い時間までごめんね、明日仕事だよね?」
「私は全然問題ないですよ、武正さんはきつくないですか?」
「俺なんか全然余裕だよ笑
あのさ、なんか今更だけど敬語やめない?」
「えっ」
「だって俺とAちゃん、そんなに歳離れてないでしょ?敬語だと硬いし笑
決定ね?」
「分かりました...!」
「あ!敬語使った笑 もうー、ダメな子だなぁ」
俺はAちゃんの脇腹をくすぐる。
「武正さ...武正、やめてぇぇぇ笑」
「もう次敬語使ったらこんなんじゃ済ませないからね!武正って呼んでよ、A」
「わ、分かったよ!」
A、脇腹弱いんだ。
また今度くすぐろうかなぁ。
車に着いて、俺は助手席のドアを開ける。
「どうぞ」
「ありがとうございます........あ」
あっまた敬語。
焦るA。
「A天然なの?ねえ」
「ち、違うよ!あの今のは見逃して、」
「分かってないね」
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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2016年2月28日 23時