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裕翔 side .
あ − … ばれた 。
まさか あそこまで 付けられてたなんて 想像 も してなかった 。
それに 、 伊野ちゃん の キス顔 も 、 校内中 に 貼りだされるだろう 。
それだけ は 阻止 したい 。
「 ゆうと ? どうしたの − ? 」
「 伊野ちゃん … 絶対 あの 女子 ども には 渡さない ! 」
「 守ってくれんの ? やったね ! 」
どんだけ この子 は 楽観的 なんだろうか 。
そうか 、 この子 平和主義 だし 基本 守ってあげなきゃ どっか 行きそうだもんね 。
なんて 思ってた 矢先 。
来た 、 こういうのに すぐ 誘われる 単細胞 な 女子 が 。
「 裕翔く−ん 」
「 やっぱ 裕翔くん イケメーン 」
「 まじ この 顔 ドストライク ! 」
え?え?え? って あたふた して
きょろきょろ しながら 、 やぶひか に 助け を 求める 可愛いあの子 。
「 ちょちょちょ … 俺 の ゆうと なのにぃ … 」
泣き真似 伊野ちゃん 。
女子 に 囲まれている 俺 には 、 声 しか 聞けない 。
泣き真似 の 伊野ちゃん 、 絶対 可愛い 。
「 てか なんで !? 普通 、 守られんの 俺だろ ! 」
泣き真似 から の 逆切れ 。
ほんと 滅多 に 怒んないから 、 たま に 怒る と 怖い 。
超平和主義 の くせ に 、 怒ったら 怖いって どんな 矛盾 だよ 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
