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今日から 8月 。
「 …… ゆうと 17歳 の 誕生日 まで あと 10日 。 」
制服 に 着替えながら 、 そんな事 を 口ずさんだ 。
俺 の 部屋 から 見える ゆうと の 部屋 。
カーテン で 中 の 様子 は 見えないけど 。
朝食 を 食べながら 。 ふと 思った 疑問 。
「 あれ ? 朱希 って 、 部活 は ? 」
「 私 帰宅部 だからさ 、 そういうの ないけど 」
「 いや 内申 とか … 」
「 大丈夫だって ! 英検 とか あるしさ 」
まぁ 俺 だって 無所属 だけど 。 なんて 言えない 。
「 そう言う お兄ちゃん は 、 何やってんの ? 」
「 …… 補習部 」
「 なに そんなん あんの ? 」
「 今年 のね ? 12月 に 廃部 すんだけど 、 要は 補習人間 に 補習授業やるの 」
「 やる人 いんの ? えっ 需要 あるの ? 」
「 ないから 廃部 すんだろ 」
そんな 部活 俺だって 初めて 聞いたわ 。
「 嘘 でしょ 。 」
「 嘘 じゃないんだけど 嘘 。 」
「 は っ ? 」
「 補習部 あるのは 嘘 だけど 、 補習授業 受けてんのは 事実 。 」
「 ごちそーさまでした 。 」
その後 一切 その 話 に 触れず 、 部屋 に 戻っていった 朱希 を 見届けてから
玄関 の ドア を 開けた 。
照り付ける 太陽 が 、 俺 を 迎えた 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
