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変な意地 の 張り合い が 終わって
無事 7月ラスト の 補習授業 も 終わった 。
あと 10日 。
長いな − …
下駄箱 で 靴 を 履き替えながら 、 ふぅ と 息を吐いた 。
「 伊野ちゃん 帰ろ っ 」
差し出された ゆうと の 手 を 握ろう と 、 手を伸ばした時 に
後ろから " 伊野ちゃん " って 声を掛けられた 。
振り向くと 、 肩で息をしている 大ちゃん の 姿 が あった 。
「 … なーに ? 」
「 あっ … あのさっ 、 今 時間 良い ? 」
ゆうと の 方 を 振り返る と 、 一瞬 悲しい顔 して 、 頷いた 。
「 行って来な 。 待ってるから 」
「 うん … 」
ぐいって 、 手を握ったまま 走り出した 大ちゃん に 、 ついて行って 着いた所 は
誰もいない 空き教室 。
「 …… 中学の頃 、 覚えてる ? 」
「 …… ? 」
「 あ 、 もしかして 俺 が いたこと 覚えてない ? 」
「 大丈夫 、 そこらへん の 記憶 は まだ ある … 。 でも なんか 有ったっけ ? 」
「 俺 伊野ちゃん に 、 告白したんだ 」
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
