166.. ページ16
...
「 ねぇ 、 誘ってんの ? 」
「 誘ってなんか … ないもん 」
首 を ふるふる 横 に 振った 。
だけど 、 ゆうと の 手 は 止まらない 。
そのまま 、 ボタン に 手をかけて ぷつぷつ と 外していく 。
俺 の 肌 が 、 姿 を 現す 。
「 雄ゆうと 嫌い − … っ ! もう 親友 でも 恋人 でもないもん … っ ! 」
「 え っ … 伊野ちゃん 、 それ 本気 ? 」
「 本気 だしっ … 」
「 …… そっか 。 じゃあ 仕方ないか 。 」
俺 から 離れた ゆうと 。
「 じゃあ 伊野ちゃん 帰って 」
「 なんで … ? 」
「 だって 、 親友 でも 恋人 でも ないんでしょ ? じゃあ いる意味 ないじゃん 」
荷物 を 俺 に 押し付けて 、 玄関 まで 連れていく 。
「 …… やだ 。 帰りたくない …
全部 、 嘘なの … っ ! ごめんなさい … ただ 、 怖くて …
それ に 、 ゆうと の こと 困らせたくなって … 」
親友 でも 恋人 でもないなんて 、 嘘 だから 。
俺 の 事 捨てないで 。
目頭 が 熱くなってきて 、 周り が 滲んで見える 。
つ− って ゆっくり 頬 を 伝った 涙 を 、 ゆうと が 拭う 。
「 そっか 、 ごめんね 。 ははっ 、 本気 に しちゃった 。 」
「 … ううん 。 俺 の 方こそ 、 ごめんなさい …… 」
俺 は 、 ゆうと に 抱き着いた 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2016年2月15日 20時
