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裕翔 side
そんなの 単純 でしょ ？
幼なじみ で 、 小さい時 から 一緒 に いたから 。
細くて 離したら 壊れそうで 。
よく 、 同じ 学区 の 子供たち に いじめられてて 。
俺 の 事 、 本当 の 弟 みたいに 可愛がってくれて 。
慧ちゃん って 呼ぶたびに 、 ふんわり 笑って 。
気が付けば 、 伊野ちゃん の 事 守りたいっていう 感情 が 芽生えたとき に は
きっと 伊野ちゃん に " 恋 " を していたんだろう 。
「 俺 は 、 伊野ちゃん が なによりも 大切 だから 。
もう 帰るね 。 お疲れ様 」
「 後夜祭 、 出ないの ？ 」
「 うん 。 強制 じゃないんでしょ ？ 」
「 そうだけど … 」
「 じゃあ 出ない 。 バイバイ 」
俺 は 、 生徒会室 の ドア を 開けた 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2015年12月19日 16時
