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そう思うと 、 無性 に 悔しくなって
「 俺 帰る 」
それだけ 言い残して 学校 を 後 に した 。
・
帰る途中 、 光 の 家 に 行く 。
家 の 中 に 入ると 、
目 を 真ん丸 に した 光 と 薮 の 姿 。
「 帰ってくんの 、 早くない ？ 」
「 えーそー？ 」
へらって 笑って見せる 。
「 … 裕翔 の 事 でしょ 。 どーせ 」
ケーキ の トッピング を しながら 、 淡々 と した 口調 で 聞いてくる 光 。
「 またなんか やったの ？ 」
いきなり 、 その 話題 に 飛び込んでくる 薮 。
「 あ − … うん 。 そう 。 」
素直 に 頷きながら 。 何で そこまで 知ってんだ ？ って 疑問 に 思う 。
「 大ちゃん が 、 教えてくれたの 」
腐れ縁 舐めんなよ ！ そう付け足す 薮 。
「 それに ‥ 伊野ちゃん 、 あからさまに 元気ないし … 。
だから 、 心配 したって いうか … まぁ そーなんだけど 。
伊野ちゃん 繊細 だし 。 裕翔 の 事 に なると 特に 。
壊れそう な 位 、 脆くなるから 。 だから … 。
一回さ 、 俺たち にも 話してくれない ？ 」
トッピング の 手 を 止めて そう言う 光 の 言葉 に 。
俺 は ゆっくり 口 を 開いた 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2015年12月19日 16時
