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光くん が 、 ジュース を 取りに 下 に 行けば
俺 と 慧ちゃん の 2人だけ の 空間 。
「 … 裕翔先輩 …… 」
「 ん ? 」
声 を 掛けられて 振り向くと 、
そこには ネイビー の ニット を 捲り上げている 慧ちゃん 。
「 ‥ 俺 、 こんなに なるまで 父さん に 殴られてたんです ‥
だから ずっと 心 閉ざしてたし 、 皆とも 距離 作ってた 。
だから 中学 の 時から いじめられて ‥ ホント は ここ 嫌だったんです 。
でも 、 俺 裕翔先輩 が いてくれて 良かったです 。
こんな 俺 を 救ってくれて 、 ありがとうございました ‥‥‥ 」
入学 してから 、 涙 は 1度くらいしか 見せなかった 慧ちゃん の
溜めていた 涙 が 零れ落ちる 。
止めどなく 。 ひとり で ずっと 耐えてきた 慧ちゃん を
俺 は ぎゅぅ って 抱きしめた 。
怖かった
嫌だった
そんな 不安 は 、 恐怖 は
その 涙 と 供 に 流せばいい 。
俺 が ずっと 慧ちゃん の 傍 に
いて ずっと 守るから 。
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作者名:伊 野 尾 慧 | 作成日時:2015年12月27日 1時