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yt side .
「 伊野尾くん 。 いるよ 」
身 を 乗り出すと 、 覗く 青 の 上靴 と 細い脚 。
「 ほんと だ … 」
会いたくなった けど 、 どう接して いいか 分からず 固まる 。
「 …… 行けば ？ 」
「 えっ … でも 、 どんな 話 を … 」
「 いやさ 、 裕翔 。 嫌いになったら 、 いること 分かってる 屋上 くるか ？ 普通 」
「 あ … そっか 。 そ 、 うだよね … 」
ドキドキ うるさい 胸 を 抑えて 、 伊野尾くん の 方へ 向かう 。
「 伊野尾くん …… 」
そう 声 を 掛けると 、 おにぎり を 両手 に 持って 顔 を 上げる 。
ぽってり と 膨らみ の ある ピンク色 の 唇 の 横 に 、 ご飯粒 。
「 ………… 先輩 、 」
「 ご飯粒 、 付いてる … 」
「 えっ 、 」
綺麗 な 人差し指 で 取ろうとしてる 伊野尾くん 。
「 はい 。 」
取ると 、 俺 は 口に入れて 食べる 。
「 美味しい 」
そう言って 笑うと 伊野尾くん も 、 ぎこちなく 笑い返した 。
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作者名：伊 野 尾 慧 | 作成日時：2015年12月27日 1時
